クリニックブログ

2017.03.162017.03.16

ナルコレプシーになると困ることは？

ナルコレプシーの患者さんは、時や場所を選ばずに急激な眠気に襲われてしまって、日中に眠気と居眠りを繰り返してしまうといった症状があるものの、ナルコレプシーの知識がないとなかなか病気だとは思わないので、そもそも自分が病人であるという認識がありません。

また、周囲の人々も同じように病気だと思わないので、ただ単に「怠け者」とか「居眠りばかり」と思われてしまうので、ナルコレプシー患者は生活面でも職業面でも、損をしてしまうことが多いようです。

ナルコレプシー患者を対象に行ったアンケート調査によると、日中の居眠りによる社会生活障害場面として最も多かったのは「学業成績」でした。これは、ナルコレプシーが10歳代に発症することが多く、居眠りの繰り返しにより学業成績が低下してしまうためです。

その他には家庭生活・入学試験・就職・事故など、生活の幅広い面で問題が生じていることが明らかになっています。

また、居眠りによって失敗を繰り返してしまうことで、自分の存在に対しての自信を失い、消極的・内向的・受動的といった性格の変化が起こり、精神面にも影響を及ぼします。

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