クリニックブログ

2019.11.192024.03.30

うつ病や双極性障害で治療中のご家族の方へ

うつ病や双極性障害で治療中のご家族の方へ

うつ病や双極性障害で治療をしているご家族の方や、周囲の方達はいらっしゃいませんか?

うつ病で治療をされている方は、今では珍しい事ではなく、うつ病や躁うつ病(双極性障害)で治療をされている方のご家族の方や周囲でサポートをされている方も多くみえるのではないでしょうか??

時として、うつ病の症状特有である、否定的なものの見方や、躁うつ病の症状にも強くみられるイライラや周囲に対しても爆発してしまう感情などの症状のために、周囲の方達も、深く傷ついたり、不安になって悩んでしまったりなどの想いを持たれることも多いかと思います。

特に、うつ病の症状や躁うつ病(双極性障害)の症状が強い時には、言い合いなどの喧嘩や離婚等、更には職を失ってしまったり等、人間関係を含めた人生の選択の中で大きな決断を行ってしまう事もあり、病状が落ち着いた時に、本人の居場所がなくなってしまったりしてしまう事も多々あります。またそのような状況が一層本人の病状を悪化させてしまう事があるのです。

また周囲からも評判も、なんだかあんまり関わらない方がいい人。という印象がついてしまう事もあり、より本人が孤立を深めてしまう事もあるのです。

しかし、病状で苦しんでる等の本人は、このような結果を招いてしまっているそもそもの、辛い症状を自分ではコントロールができないために、更に自分を追い詰めてしまったり、自分の自信を失ってしまう事も沢山あるのです。

うつ症状や、躁うつ症状や悩みが強く大きくなってしまうと、関係やこれまで築いてきたものを大きく壊してしまう事があるのです

うつ病や双極性障害の症状が大きくなってしまう前に医療機関への受診や、医師への相談などを受けるようにアドバイスすることも大切です。周囲からの助言や家族の言葉は、本人が病状や自分の体調に気がつくことのできる、一つのきっかけとなります。

また、家族や周囲の人たちだからこそ、本人もぶつけられる感情が強く出てしまう事もあるかと思います。そのような時には、医療機関の心理士やカウンセラー等の協力を得て、考え方や感情のコントロールの仕方を学んだり、そのような癖の見直しを図ることも可能ですので、ご相談されてはいかがでしょうか??

特にうつ病や躁うつ病(双極性障害)の症状は長期にわたることも多く、治療を継続しながらも、家族のサポートや周囲の人たちの存在は、本人の病状をコントロールしていく上でもとても大切な要素です。時として、人間関係を崩してしまったり修復のつかない程に、本人の周辺環境に影響を及ぼしすぎてしまう前に、医療機関へのお早目のご相談をお勧めいたしております。

名古屋市栄のメンタルクリニック,心療内科

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野村紀夫 監修
ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など