診療科目/双極性障害(躁うつ病)

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診療科目/双極性障害(躁うつ病)

双極性障害(躁うつ病)とは?双極性障害(躁うつ病)とは?

”なんだかハイテンション”その一方で”深く落ち込んだりもする”落差の激しい症状に振り回されて、人間関係も壊してしまっていませんか?

双極性障害(躁うつ病)について

双極性障害(躁うつ病)はうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁(そう)状態も現れ、それらの状態が繰り返し出現する慢性疾患です。
躁(そう)状態は、気分の⾼ぶり、眠らなくても平気、次々とアイデアが湧く⼀⽅、何事にも集中できなくなり、お⾦を使いすぎたり性的逸脱⾏動に⾛ってしまうなど、⼈⽣に⼤きな打撃を与える結果を及ぼしてしまうこともあります。

時に、躁状態とは激しい感情の変化や易怒性などが生じ、社会生活に支障をきたしている状態では、入院などを必要とします。一方で⼊院を要する程ではない躁状態の場合は、軽躁状態と呼ばれますが、社会生活に大きな支障を及ぼしていない軽躁状態でも、他者が見ても明らかに気分が高揚しており、充実感や健康観、多幸感などにあふれており、疲れを知らず、多弁・過活動になっている状態なのです。
うつ状態は憂鬱や気持ちが落ち込んでいるなどど表現される状態の事をいい、うつ病の症状と近いと⾔えます。

従来、双極性障害とは気分障害の中に分類されていたが、DSM-5ではそれぞれに「双極性障害および関連障害群」と「抑うつ障害群」に分類されています。双極Ⅰ型障害とは躁病と抑うつエピソードの反復がみとめられます。双極性Ⅱ型障害とは軽躁病と抑うつエピソードの反復が認められます。
特に双極性Ⅱ型障害の病相は抑うつから始まるものが多く、軽躁病エピソードが生じるまでは双極性障害だとは認識されません。双極性Ⅱ型障害は躁のエピソードが軽く、短期間なのが特徴ですが、抑うつエピソードが双極性Ⅰ型障害より長く続くことには注意が必要です。

双極性障害(躁うつ病の頻度)

双極性障害の性差に男⼥差はなく、好発年齢は20代から30代に多いとされいますが、中学⽣から⽼年期まで、幅広い年齢で発症する疾患です。⽣涯有病率は0.4%~0.8%程度と⾔われています。

双極性障害(躁うつ病)の症状

躁病エピソードとしては、気分が⻑い時間継続して⾼揚する、⾃尊⼼の肥⼤・誇⼤、睡眠欲求の減少、多弁、注意散漫、観念奔逸、⽬標指向性の活動または精神運動焦燥などが挙げられます。
抑うつエピソードとしては抑うつ気分、興味や喜びの減退、⾷欲低下または増加(DSM-5 では1ヶ⽉で5%以上の体重の変化)、不眠または過眠、疲労感、気⼒の減退、無価値
観、罪悪感、思考⼒や集中⼒の減退、決断困難などが挙げられます。

双極性障害の診断

診断には抑うつ症状エピソードと、躁症状のエピソードの存在が必要となります。躁症状は後から出現することがあるために、抑うつ症状で受診していたところ、経過とともに躁症状が確認できたという場合もございますので、定期的な受診が必要な疾患です。

 

双極性障害の治療と対応の方法

薬物療法

双極性障害の治療には主に気分安定薬(炭酸リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウム、ラモトリギン)が⽤いられます。

炭酸リチウム:中枢神経に作⽤し、抑えることのできない感情の⾼まりや⾏動を抑えることができます
カルバマゼピン:脳内の神経の過剰な興奮をしずめて、てんかん発作を抑えます。また、鎮静作⽤などにより過剰な気分の⾼まりを抑える。顔⾯の三叉(さんさ)神経の異常な興奮を抑え、三叉神経痛の発作を軽減させることもできます。
バルプロ酸ナトリウム:脳内の抑制性神経伝達物質γ-アミノ酪酸(GABA)濃度を上昇させるほか、ドーパミン濃度を上昇、セロトニン代謝を促進し、脳内の抑制系を活性化させ抗てんかん作⽤を⽰します。また、GABA 神経伝達促進作⽤が抗躁作⽤へ寄与していると考えられています。
ラモトリギン:双極性障害での抑うつ状態や躁状態の再発の抑制に⽤いられます

気分安定薬の他に、補助薬として非定型抗精神病薬のアリピプラゾールやオランザピンが使用されることもあります。

うつ病エピソードに転じている時には気分安定薬を継続しながら抗うつ薬を追加します。抗うつ剤としてSSRIなどありますが、うつ症状を注意深く診察しながら躁転には注意して診療を継続する必要があります。

精神療法や心理療法その他治療法

⼼理教育、家族療法、認知療法が有⽤であると⾔われています。

⼼理教育では⾃らが疾患について学習させ正しく理解してもらうのが必要です。双極性障害という病気を受け⼊れコントロールできるようになることが⽬的となるのです。⽇々の⾃分の気分や症状を記⼊させるなど、⾃分の症状を客観的に捉えることを促すことをまずは取り組みます。

家族療法では双極性障害に対する家族の理解を深め、家族からの協⼒を求めます。再発防⽌のための服薬の継続には家族の協⼒は不可⽋であると⾔えるからです。

認知療法では、感情や気分に影響を及ぼしている偏ったものの⾒⽅や考え⽅(認知)を修正し、幅広い捉え⽅ができるようにしていく治療法で進めていく場合もあります。

他にも、健康な自分を喪失した感情の時の、感覚や対人関係上の役割の変化などと向き合い、違いを意識することで健康な自分の感覚の時間を少しでも増やせるように、またうまくかわして、影響を最小限に抑えるように対処したりなどできるように援助する対人関係・社会リズム療法なども行うこともあります。

またうつ病の様に、体調や体力の回復のために、休職などの自宅療養などを必要とする場合もあります

双極性障害で利用できる社会制度

双極性障害で利用できる制度には自立支援医療制度などがあります。もちろん休職中の方達へ向けたリワークや、退職された方への就労継続支援などもあります。当院は治療の経過に応じた休職相談や復職支援を行っている心療内科・精神科です、精神保健福祉士も多数在籍しておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

双極性障害の注意点

本⼈・家族が病気を正しく理解することは不可⽋となります。病気を受容し、⾃⼰の判断で服薬を中⽌するのではなく、再発予防の薬を服⽤しつづけることが非常に必要となります。また、うつ病と同様に早期治療介⼊をすることで入院や休職などの治療期間を短縮させることができるために、早めに心療内科や精神科などの医療機関へ受診することが求められます。
特に双極性障害は躁症状との類似性からも、パーソナリティー障害や統合失調症などとの違いも難しいとこもあるので、ご自身で判断なさらずに、医療機関への受診をお勧めいたします。

躁状態の時には、ご本人さんの病識が特に低いために、病院へ自ら受診するとは必ずしもいえず、多くは困り果てたご家族に連れられて受診することが多いのです。双極性障害は継続的な受診をもとに、診断を得ることもある疾患ですので、本人の継続的な通院を含めてサポートしていただける家族や周囲の存在は双極性障害治療を行う上でも非常に重要なのです。

名古屋金山のメンタルクリニック・心療内科・精神科は土日も診療しています。お気軽にご相談ください

双極性障害(躁うつ病)について、
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よくあるご質問よくあるご質問疑問にお答えします

Qうつ病が再発するおそれはありますか?

うつ病がぶり返しやすい病気であるため、再発を予防することが大切です
症状が改善し、気分が軽くなってきたと感じるため、「治療をやめたい」と思う方が多いかと思います。
しかし、処方する薬には「症状の改善、状態をよくする」という働きに加えて、「状態を維持する」という効果もあります。
個人差はありますが、症状の改善がみられても、およそ半年から1年間は薬の服用を続ける必要があります。
また、うつ病になりやすい「ものの見方・考え方」など自分の考え方のクセを知ることで、
自分なりにものの見方を調整して、再発を予防することも大切です。

Qうつ病の薬って安全でしょうか?副作用ってありますか?

抗うつ薬の種類にもよりますが、吐き気、便秘、下痢などの消化器系症状や、
眠気、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。
SSRIでは、飲み始めに、吐き気やむかつきなどの消化器系の副作用があらわれることがあります。
また、SNRIでは、排尿障害(尿が出にくい・出過ぎる・我慢できないなど)のほか、消化器系症状や頭痛、
血圧上昇もみられます。NaSSAでは眠気が比較的多く、そのほか体重増加などもみられています。
三環系・四環系抗うつ薬は、アセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑制するため(抗コリン作用といいます)、
便秘、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。
これらの副作用は飲み始めに多くみられますが、次第におさまってきます。

Qうつ病治療はどれくらいの期間がかかるのですか?

個人差がありますが、3ヵ月ほどで症状の改善がみられるといわれています
症状の改善がみられる期間は約3ヶ月と言われていますが、再発を防ぎ、元の生活を取り戻していくためには、数ヶ月から1年ほどかかる場合もあります。
なお、治療期間の目安としては、以下のように時間が必要となります。

・十分な休養を取りながら、薬の服用を開始し、うつ病の症状が軽くするための期間
約6〜12週間

・安定した状態を維持していく期間
約4〜9ヶ月

・徐々に日常生活に戻っていく期間
約1年〜

Q心筋梗塞とうつ病には何かしらの関係がありますか?

心筋梗塞発作後3ヵ月以内にうつ病またはうつ症状が発症する頻度は、20~45%との報告もあります。逆に、もともとうつ病を有する人は、うつ病でない人に比べて心筋梗塞を起こす可能性が大きいという報告もあります。その為、心筋梗塞とうつ病には関連があると考えられます。

Qアトピー性皮膚炎とうつ病に関係はありますか?

ストレスはアトピー性皮膚炎の発症・悪化因子のひとつです。

そしてアトピー性皮膚炎にかかっていること自体がストレスとなって心理的な苦痛や、社会的機能の低下、QOLの低下を引き起こし、治療のコンプライアンスやセルフケアが障害されています。

つまりアトピー性皮膚炎とうつ病は互いに悪循環を引き起こしていることになります。

 

Q糖尿病とうつ病に関連はありますか?

糖尿病患者では、うつ症状を有する頻度が有意に高いことが知られています。また、うつ病と糖尿病を併発する場合には、糖尿病のみ発症する場合に比べて、生存率の顕著な低下がみられています。

実際にある調査では、高齢者うつ病患者で糖尿病を発症している患者では、うつ病に対する治療介入を行うことにより、5年後の死亡率が通常のうつ病管理を受けた患者よりも約50%低減することが報告されています。

Q身体疾患とうつ病には関係があるのですか?

うつ病と身体疾患は一見関係がなさそうにも思えますが、身体疾患そのものがうつ病発症の原因になることがあります。糖尿病や高血圧、心筋梗塞、癌などの慢性疾患によるストレスから抑うつ状態が引き起こされたり、脳の器質的障害を認める脳血管障害などの疾患でうつ病の症状が現れたりすることがあります。

また、逆にうつ病により内分泌系、免疫系が変化することによって、身体に悪影響を与えることもあります。

Qうつ病に男女差はあるのですか?

日本におけるうつ病生涯有病率は6.5%(DSM-Ⅳ)、有病率の男女比は1:2で女性の方が多いと言われています。

男女差の原因として、女性は女性ホルモンバランスの変化や妊娠・出産等のライフイベントがあるためと考えられます。

ホルモンバランスの変化としては月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)、マタニティブルー(産褥期うつ病)、更年期障害があります。また女性に多い甲状腺機能の異常(甲状腺ホルモンの増加・低下)がうつ病を併発させることもあります。

女性特有のうつ病のサインとしては、料理を作るのが億劫になった、スキンケアや化粧が面倒に感じる、服に興味がなくなった等の症状があります。

Qうつ病にはどんな種類がありますか?

うつ病はその症状のあらわれ方で、大きく2つに分類されています。

抑うつ状態だけが起こるタイプの「うつ病(大うつ病性障害)」と、抑うつ状態と躁(そう)状態の両方が起こる「双極性障害」です。

Qうつ病になると、どのような症状になるのですか?

うつ病(大うつ病性障害)は、抑うつ気分や物事に対する興味や関心が低下する"こころ"の症状のほかに、体重の減少、疲れやすい、不眠といった"からだ"の症状があらわれます。

さまざまな生活上のストレスが引き金(誘因)となることもあり、現在このタイプの患者さんの数が増えています。

Q”双極性障害抑うつエピソード”とは、何ですか?

非常に元気がよくなって、何でもできると思い込む躁の状態と、抑うつ状態の2つの極端な気分の波があらわれるのが特徴です。以前は「躁うつ病」と呼ばれていました。

抑うつ状態のときの症状自体は、うつ病と異なるものではないので、うつ病と間違われることもあります。

Qうつ病になりやすい人はどんな人ですか?

うつ病は会社員、主婦、学生、高齢者など、だれもがなる可能性のある一般的な病気です。

約13人に1人が一生のうちに1回はうつ病になるといわれています。

仕事や家庭のストレスや環境の変化がきっかけとなることが多いのですが、明らかな原因がない場合もあります。

うつ病は早期発見・早期治療が有効とされていますので早めにご相談ください。

Q何をしてもおもしろくありません。これって変ですか?

気分の落ち込みがあらわれる少し前に、生活の中で楽しみを感じなくなった、何をしてもおもしろくない、日常生活のさまざまなことに興味を失った、集中力がなくなってきた、物事の決断ができなくなったなどがある場合、うつ病の注意信号です。

うつ病も他の病気と同じように、治療せずに放っておくと徐々に悪化していきます。症状が軽いうちにうつ病に気づき、治療をはじめることが大切です。

Qうつ病と食事は、関係があるのですか?

ストレスがうつ病に深く関わっていることは広く知られていますが、食生活とうつ病との関係をご存じの方はまだまだ少ないようです。

実は最近の研究から、食生活や食事、栄養素とうつ病との間には深い関係があることがわかってきました。こうしたことは海外では認知度が高まりつつありますが日本ではまだ十分浸透しているとはいえず、うつ病に対する新しいアプローチとして注目されつつあります。

Q親がうつ病です。自分にも遺伝するのでしょうか。

うつ病の原因には、遺伝的要因や環境要因が考えられておりますが、必ずしも、全てに遺伝が関わっているものでもありません。

外的ストレス、性格なども要因の一つとして考えられております。

Q家族がうつ病と診断されました。これからどのように関わったらよいでしょうか?

気分転換になるからといって無理に運動をさせたり、お出かけをさせたりしようとすることは逆効果になることもあります。お薬を服用し続けられるように支え、見守ってあげましょう。

また、うつ病の患者様は判断機能が落ちていることもあります。重大な判断をすることは避けるようにしてもらいましょう。 

 

Qうつ病のへ寄り添う時、気を付けた方が良いことはありますか

ご家族や身近な方がうつ病になった場合、うつ病の患者様に寄り添うことでご家族様もうつ病になってしまうケースもあります。

支えることも大切ですが、少し距離を置いて自分のための時間もつくり、趣味を大切にしていきましょう。

Q気分も落ち込み、肩こりや背中が痛いです。これってうつ病からきているのですか?

気分がひどく落ち込んでいますが、それ以外にも、頭重、肩こり、背中が痛くなったりなどの身体症状が出た、とお話いただくことがあります。

うつ病は人によって、こころの辛さ以外にも、身体的な症状が現れる事があります。うつ病に伴う身体症状については、学会での研究報告があり、因果関係も報告されおります。

診察時に身体的な辛さもお聞かせ下さい。最近は、身体症状にも効果がある抗うつ剤も有ります。個人差はありますが、焦らずに治療していきましょう。

Q最近調子がよくなってきました。抗うつ薬の服用をやめてもいいですか?

調子が良くなっているのは、薬剤の効果によるものです。

調子が良くなってすぐに服用を中断してしまうと、薬剤で抑えられていた症状がぶり返してしまいます。先生の指示に従い服用を続けることが、うつ病を治すうえでとても大切なことです。

一般的に症状が完全に良くなったとしても6ヶ月間~1年は続けていくことが多くなっているようです。

Qうつ病の初期症状を教えてください。また、どの時点から治療を受けるべきですか?

うつ病の症状は、「気持ちの元気」の低下・「考える元気」の低下・「体の元気」の低下があります。
「気持ちの元気」の低下は、


・ゆううつな気分が続く


・訳もなく涙が出る


・希望がもてなくなる などです。

「考える元気」の低下は、


・集中できない


・思考力が落ちた


・趣味を楽しめなくなった


・TVや新聞を見なくなった などです。
「体の元気」の低下は


頭痛・吐気・肩こり・めまい・便秘・下痢・疲れやすさ、不眠、食欲不振などです。
これらの症状が2週間以上続いていたら、受診をお勧めします。

Q自分では通院するほどのことでもないと思っているのですが、うつ病ではないかと家族や周りに受診を勧められています。

うつ病は早期発見・早期治療が重要かつ有効な病気ですので、早めにご相談ください。

疲れすぎていたりうつが進行している時は、自分の状態に気づきにくくなっていることがあります。
ご家族や周囲の意見に耳を傾けてみることも必要ではないでしょうか。
うつ状態が長びくとなかなか改善しにくくなりますので、早めにご相談ください。

頭痛・肩こり・胃の痛み・吐き気・腰痛など体の悩みがなかなか治らずに続いている時、その症状はうつ病による場合があり「仮面うつ病」と呼ばれています。

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