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診療科目/不安神経症

不安神経症とは?不安神経症とは?

「考えすぎ」や「心配性」と思い込んでしまってはいませんか?

不安神経症とは、日常の生活の中で、強い不安の感情が生じてしまうために身体症状や精神症状が強く継続してしまい、生活のリズムや社会生活が送れなくなってしまうのです。その不安の感情は、多くの場合は不釣り合いなほど強く生じてしまっていることが多いために、周囲からも「気にしすぎ」「神経症」「心配性」などと最初は表現されてしまうこともあります。

不安神経症のために本人は、拭えない不安感情が強く継続して抑うつ症状といった精神症状を併発してしまうだけではなく、不眠や動悸や震え、苦しさや倦怠感といった身体症状も生じてしまうのです。

特に不安神経症で多いとされている、全般性不安障害やパニック障害は適切な治療を行うことにより症状の緩和や改善をすることが可能です。(ICD-9では不安神経症の記載がされていましたが、ICD-10ではその分類もなくなり、現在の臨床では全般性不安障害として用いられることがほとんどです)不安症状で我慢しすぎていたり、なかなか周囲にも相談しづらい方も、ご心配なさらずお気軽に心療内科・精神科までご相談ください。

全般性不安障害(GAD)は、「発生する可能性は低くても重大な心配事である事柄が頭から離れずに心配してしまう疾患です」例えば、「銀行が破産して、お金が無くなったらどうしよう」「泥棒が入ってお金がすべてなくなったらどうしよう」といった一例や、「家の傷をみて、家が壊れたらどうしよう」「身内が急に亡くなったらどうしよう」といった心配事が頻繁に浮かんでその心配がしばらく続いてしまうのです。

もちろんそのような心配事の可能性はゼロではないために、多くの皆さんが日ごろから懸念されることだと思われますが、不安の感情が継続しすぎないように自らコントロールを図っているからこそ不案症状が長く続かず日常生活が送れているのです。

これまでは自分で不安感情をコントロールできていたのに、不安神経症になると”ぐるぐるの不安症状が継続してしまう”のです

普段なら「銀行が破綻することは少ないから、心配しても仕方がない」「泥棒が入る可能性は少ないかもしれない」「少々の傷で家が壊れることはないから大丈夫」「身内に大きな病気は見当たらないが寿命に関しては誰にも分らない」といった自分の中での不安をコントロールする術を見つけて、不安感情が日常生活に影響をしないようにコントロールしていることが多いのですが、ひとたび全般性不安障害にかかってしまうと、全般性不安障害の方たちは、お金が無くなるかもしれないといった不安感情を病状のためにコントロールすることができず、ずっと「どうしよう、、、、」といった考えがぐるぐると日常生活で継続してしまい、眠れなくなったり心配で食事が進まなくなってしまったり、抑うつ症状が強く出てしまいうつ病を併発してしまう事もあるのです。また、身体的な緊張や強いために、頭痛や肩こりなどの身体症状を併発して自律神経失調症を合併されている方もいます。

またパニック障害も、不安や緊張が高まる状況で、身体的に強い症状で呼吸苦や動悸・息切れなどの症状が出現してしまうために、再度繰り返して症状が出てしまう事を恐怖に感じたりしてしまうのです。そのような症状のために、外出することを避けたり同じ状況になる可能性がある状況を避けたりしてしまうために抑うつ症状が出現しやすく、パニック障害にかかられた半分の方がうつ病を併発してしまっているといわれていますので注意が必要です。

不安神経症の治療としては、精神療法や薬物療法が挙げられます。

特に精神療法や認知行動療法は、不安に対する考え方や捉え方のクセ見直しだけではなく、そのような認知のクセにつながりやすい「完璧主義」「過敏性」といった患者様個々の特性に関しても含めて治療を行うことがあります

薬物療法では抗うつ薬を主体とした治療にも効果があるとされていますので、症状に応じて薬物療法も併用することがあります。また希望や症状に応じて漢方治療をご提案させていただく場合もございます。

不安神経症でお悩みの方は、おひとりで抱え込みすぎずにメンタルクリニックや心療内科などの医療機関までまずはご相談くださいませ。

 

野村紀夫 監修

ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業

保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など

所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

不安神経症について、
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よくあるご質問よくあるご質問疑問にお答えします

QPTSDとは、どういったものなのですか?

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは心の病気ですので神経症の1つです。事故や犯罪、災害、戦争など、生命に危機が及ぶほどの体験をしたり、見たりした心的外傷体験の後、通常4週間以上この体験による精神的障害が持続する症状をいいます。

例えば、

①侵入的反復想起:外傷体験が反復かつ侵入的に想起される

②感情麻痺:感情が麻痺して周囲に対する反応がなくなる

③覚醒亢進状態:悪夢による不眠や周囲に対する過剰反応

などが主な症状として現れます。PTSDの症状に関しても治療の手立てはありますので、抱え込まずに相談に来てください。

Q神経症の人というのは、神経質な人とは何か違うのですか?

神経症の不安・恐怖というのは、誰もが日常生活の中で経験する日常の不安・恐怖の延長線上にあると考えられます。

そういった意味では神経症の症状というのは神経質な人が持つものと近い部分はあります。

ただし、いわゆる神経質(心配性)と神経症は、診断基準によって、不安・恐怖の症状が1ヵ月以上持続し、社会面・生活面で支障を来たしているかどうかで区別されます。

Q神経症では具体的にどのような症状が現れますか?

まず、神経的な抑うつ状態である「不安障害」や「パニック障害」があります。

この状態では、性格や生活経験により、漠然とした不安を感じると、次々と最悪のシナリオが思い浮かびます。

次にある特定のものや出来事に対して恐怖心を抱き、生活に支障を来たす「外出(広場)恐怖」「対人恐怖」「疾病恐怖」といった状態も挙げられます。

他には、肉親の死や災害といった環境から生じる精神的ショックが強すぎて起こる「急性ストレス障害」「適応障害」「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」といった「環境反応」によるものがあり、大きな事件や事故があった際には注意が必要となります。

また、困難な状況を回避したいという心理作用より、記憶や意識を失う解離状態や身体に麻痺などが出る転換状態といった解離性(転換性)障害(ヒステリー)と言います。この場合のヒステリーは一般に使われている言葉とはニュアンスが異なります。

そして、ある危険(細菌や汚れなど)を恐れ、それを回避するための考えや行為に集中するあまり疲弊する「強迫観念」「強迫行為」といった強迫性障害があります。

Q神経症と心身症の違いを教えてください。

心身症は心が関係する「身体」の病気ですが、神経症は、通常誰もが感じる不安や心配が著しく強くなった状態で、健康人の悩みの延長線上にある「心」の病気です。

どちらもストレス病であるという共通点はあるのですが、病気が身体なのか心なのかという違いがあります

 

Q社会不安障害(SAD)はどんな症状があるのですか?

社交不安症(SAD)には、下記のような特徴的な症状があります。

    ・人前で発表するのが極度に怖い・緊張する

 ・人と接するのが極度に怖い・緊張する

 ・周囲からの視線が極度に怖い

 ・注目されると緊張で赤面する・汗をかく

 ・人前で食事ができない

 ・人前で文字を書くとき、手が震えて書けない

 ・人前で電話をかけるのが怖い

 ・周囲に人がいるとトイレで用を足すことができない。

Q社会不安障害(SAD)はどのくらいの割合で発病するのですか?

報告によってその割合はまちまちですが、アメリカでの1万人規模の報告では約12%の人が、生涯のうちにどこかでSADになるという結果が出ています。日本の報告ではそれよりも少なくて3.2%ほどであるといわれていますが、日本人は性格として元々恥ずかしがりやの人が多いため、本当にSADであっても「これは性格である」と認識しているケースも多くみられます。そのため、実際より低い割合で報告されていると考えられます。

Q社会不安障害(SAD)の原因は何ですか?

強い不安感や緊張感を持ちながら社会生活を続けていくと、不安感や緊張感を避けるようになっていき、最終的に引きこもり、社会生活に大きな支障が出てきます。

この病気は、発症年齢が若く、多くは10代半ばの思春期の頃に発症するといわれています。そのため進学・卒業が困難になることから始まり、就職・就労が困難になる、地域との交流が困難になるといった負の連鎖が学生時代から起こってしまうため、治療しないでいると一生涯にわたって影響が出てきてしまいます。

Qパニック発作が起きたらどのように対処したらよいでしょうか?

気持ちで発作が落ち着くのを待ちましょう。対処としてはできるだけゆっくりと深い呼吸をすることが大切です。椅子に座ったり横になったりして呼吸をしやすくしましょう。何よりも慌てず、楽な気持ちが大切です。 

もし過呼吸になってしまったら、息を吐くことに意識をしましょう。過呼吸の時は息を吸い込みやすく、酸素が多い状態になっています。ゆっくりと長く息を吐き、体内の酸素バランスを整えてあげることで呼吸が楽になってきます。

何よりも慌てず、楽な気持ちが大切です。

Qパニック障害だと言われました。どのような生活を送ったらいいのでしょうか?

無理に日常生活を変える必要はありません。心身に負担をかけないようにストレスを減らしていきましょう。その為に、規則正しい生活を心がけましょう。

カフェインやアルコール、ニコチンはパニック発作を起こすきっけになるとも言われていますので、控えた方がいいかもしれません。過度な運動は控え、ウォーキングのような有酸素運動を20分程することがよいと言われています。また睡眠時間の確保も大切です。朝起きたら、太陽の光を浴びて外の空気を吸いましょう。

Q家族がパニック症と診断されました。どのように対応したらいいのでしょうか?

パニック障害の方は突然のパニック発作により呼吸困難や動悸が起こってしまいます。

患者様にとってご家族様が近くにいてくれることは大きな支えとなります。ぜひパニック障害への理解を持って患者様が安心して生活・治療できるように環境を整えてあげてください。症状が重くなると外へ出ることも怖くなってしまうことが多々あります。無理に外出させずに、サポートしてあげてください。

もし発作が起こってしまったら、焦らず慌てずに優しく声をかけたり、手を握ったり、楽な姿勢をとれるようにしてあげましょう。

Q毎日ささいなことが不安でたまりません。これは病気なのでしょうか。

全般性不安障害という病気が考えられます。
いろいろなことが不安になるという全般性不安障害という病気が考えられます。
自分でコントロールするのが難しい不安を持続的に抱えていると、
緊張感・疲れやすさ・怒りっぽさ・筋肉のこり(頭痛・肩こり)・不眠・集中困難などの
症状が現れ、たいへん辛い状態がつづくことがあります。
受診の上ご相談ください。

Q人前で緊張してうまく話せないのがつらいです。性格の問題なのでしょうか?

対人場面で不安・緊張が強くなり日常生活に支障が出る「社交不安障害」という病気の可能性があります。

以前は「恥ずかしがりや」等の性格の問題として扱われることも多かったのですが、現在では薬物療法や精神療法の有効性が明らかになっています。

生活や仕事に支障が出るようでしたら早めの受診をおすすめします。

Q動悸が激しくなり死ぬんじゃないかと思うことがあります。内科では問題ないといわれますが。

内科で心臓等の病気が否定されたのでしたら「パニック障害」の可能性が高いと思われます。

突然の不安や動悸が発作性に出現し、死ぬのではないかと強い恐怖感を伴います。

薬物療法や精神療法の有効性が明らかになっているので早めの受診をおすすめします。

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