診療科目/強迫性障害

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診療科目/強迫性障害

強迫性障害とは?強迫性障害とは?

「わかっているのに、とめられない」苦しさ。そのような矛盾した考えのために、周りに相談できずに自分で抱え込んでしまってはいませんか??

強迫性障害・強迫神経症とは

強迫性障害とは、合理的でない観念や思考へのとらわれ(強迫観念)や、自分でもやりすぎで無意味と思われるような行為(強迫行為)を繰り返すことにより、日常生活に支障をきたすものです。強迫行為や儀式行為は、拭い去れない強迫観念を緩和・中和し、取り消すために行われている行為です。しかし、その行為を行うために時間を浪費し(1 日 1 時間以上)、症状が起こる状態を回避して生活を継続することに精神的に疲れ果ててしまいます。

強迫性障害はの症状を”性格”だと思って見過ごしていませんか?

悩まれている方の中には、「気になると、ずっと考えてしまう」「気になると、どうしても放っておけない」そういう性格だと思い、受診につながらないことも多々ありますが、日常生活に支障が出ているので病識がある場合もあり、本人もやめたくてもやめることができない苦しみを持っています。そのため、強迫性障害の患者はうつ病や抑うつ症状を併発している方が多いのです。

なかなか離れない強迫症状、日常生活はうまく過ごせていますか??

そのような症状が強く出るために、正常な日常生活や、学業・職業、社会活動を適切に送ることができずに、著しく生活行動を障害してしまうのが強迫性障害です。

また、その強迫観念や強迫行為に本人だけでなく家族などの周囲の人までもが困り、疲弊してしまう「巻き込み型」といわれる状態があります。

強迫性症状は大きく4つに分けられます

強迫観念や強迫行為は大きく 4 つにわけることができ、汚染についての洗浄恐怖、不完全さについての確認恐怖、特にきっかけがなく起こるその他の強迫観念、正確さ、物の配置、順序などへのこだわりに対する儀式行為などがあります。

強迫性障害の要因とは

要因としては遺伝要因なども考えられていますが、近年では脳の機能障害が考えられ、神経細胞から放出され自由に活動できるセロトニンの量が少ないのではないかと考えられています。また、強いストレスなどの環境要因も関与していると考えられております。社会適応が良い場合や、発症要因が分かっている場合の治療効果による改善の速度は良いとされますが、うつ病を併発していたり、若年発症、強迫行為に対する本人の抵抗が弱い場合などは治療に時間がかかることがあります

強迫性障害の経過とは

強迫性障害が治療されない場合、通常慢性的な経過をたどることが多いです。その経過はしばしば憎悪と軽快を繰り返すことがありますが、一部の方たちは、悪化の継続をたどることがあります。いずれにしろ症状の悪化軽快はあってもやはり、完全寛解を目指す為には積極的な治療が望ましく、小児期または青年期の発症は生涯強迫性障害の症状が持続することにつながる可能性があるために、早期の治療・介入が必要とされます。

強迫性障害の併存疾患にも注意が必要です

強迫性障害の類縁としては身体表現性障害、解離性障害、摂食障害、抜毛症、トゥレット症、チック症が挙げられます。

強迫性障害の併存疾患としては、うつ病・双極性障害・統合失調症・不眠症・ADHD(大人の発達障害など)・不安神経症(パニック障害)などを併発していることがあります

他の疾患や障害との差異については、例えばパーソナリティー障害とは異なり、患者本人は強迫行為や強迫観念を不合理なものだと自分の頭ではわかるものの、それを留めることができないという困り感が存在するという点です。

強迫性障害の疫学について

一般人口の 2~3%に見られ、発症年代の平均は 20 歳である。男女比は等しく、男性の平均発症年齢は 22 歳、女性では 24 歳とされています。女性の場合、妊娠や出産後に発症することもあり、それが生まれた赤ちゃんへの汚染恐怖となって現れることもしばしばあります。強迫性障害患者の20%~50%がうつ病を合併するともいわれています。

強迫性障害の症状は、こんなにも多様です(以下に症状の一例を挙げています)

・「物に触ると汚れがついてしまう」不潔・汚染恐怖といった考え(強迫観念)のために、何度も手洗い行為や着替え、敷物を置く行為など(強迫行為)などを行ってしまう症状。

・「誤って誰かを殺したりはしなかっただろうか?傷つけてはしまわなかっただろうか?」といった加害恐怖(強迫観念)があるために、再度、通ってきた道を引き返して確認をしたり、警察にそのような事件がなかったか確認をしたり(強迫行為)をしてしまう症状

・「カギを締め忘れたかもしれない」「家のコンロを消し忘れたかもしれない」といった強迫観念のために、何度も帰宅してカギや部屋の中を確認したりする症状(強迫行為)

・不吉なことが何か起こるかもしれない(強迫観念)があるために、何か儀式的な行為を繰り返して(強迫行為)、不安を緩和しようとする症状

・「一日の最後にやり遂げておかないといけない」という漠然とした強迫観念があるために、睡眠の前に複雑な一連の行動をしないと寝付けない症状(強迫行為)、睡眠儀式などもあります

強迫性症状の具体例を説明いたします「手洗い行為」

手洗いの儀式行為は女性によくみられるとされておりますが、男性にもみられる症状で、自分や周囲の物が菌やウイルスなどで汚染されているように感じ、それを打ち消すために何度も手を洗うという行為を繰り返し行ってしまう症状なのです。

このように汚染に対する強迫観念は、洗浄行為につながりやすいです。そのため、少しでも外に出たとき、トイレに行った後など、自分が汚れたような気がして、手が荒れてでもずっと手洗いをしてしまう。また、同じ理由で家の床が汚いと思って靴下を何重にもして履いたり、床に新聞紙を敷き詰めたり、外出後すぐシャワーを浴びて着替えるなどが見られる。また、これらの行為を家族に強制することもある。外出すると帰宅後の儀式行為に時間がかかってしまったり、そもそも外出先での生活が大変なため、自室に引きこもってしまうこともあります。

強迫性症状の具体例を説明いたします「加害観念」

加害に対する強迫観念は、刃物が近くにあると人を傷つけてしまうのではないかと思ったり、車の運転中にもしかしたら何かを引いたかもしれないと思ったりしてしまいます。お店に行くと自分が物を盗ってしまうと感じ、買い物ができないという症状の方のように、過去に同様のことが起きたわけでもないのに、そのような観念をもってしまう特徴があります。

強迫性障害の具体例を説明いたします「確認行為」

確認に対する強迫観念は、少し確認するだけでは不十分な気がして、何度も繰り返したり、綿密に確認を行ったりする。鍵を閉めたか、コンセントを抜いたか、ガスはついていないかなど必要ないほどに何度も確認をする。 その他、正確さや順序、対称性についてのこだわりや、縁起物についてのこだわり、ストックなど不要なものも常備してしまうなどが見られます。 患者様の多くはその行為を繰り返す事に、実質的な意味はないと分かっていても、他に不安解消をできる行為がないために、不本意ながらも繰り返してしまうのです。

今回は症状として一例を述べさせていただきましたが、強迫性障害とはあくまでも皆様それぞれ症状が異なるという点には注意しなくてはなりません。

強迫性障害の治療方法

①薬物療法

強迫性障害の病因として、脳内でのセロトニンの機能がうまく働いていないことがあげられるために、治療方法はセロトニンの働きを強める選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬が強迫性障害の治療薬として使用されることが多いです。また、その他の不安症状や抑うつ症状などの精神症状の他に、不眠などの疾患などが併存する場合には、症状や併存疾患(うつ病・不眠など)に対する薬物治療を併用して治療することが多いです。

②その他に、精神療法や心理療法があります

強迫性障害に対し有効とされている心理療法が、暴露反応妨害法、認知行動療法、アクセプタンス・コミットメント・セラピーなどの治療があげられます。

暴露反応妨害法の治療の一例を取り上げたいと思います。

まずはそれぞれ、強迫観念が何にあたるか、またそれに対する強迫症状とは何なのか等の強迫症状の理解に努めます(内容・重症度など)。そのうえで、その強迫観念と行為のサイクルの不合理感を共有し、強迫感が低いものから「その症状がなくなれば、どのようなことができるようになるのか」などの目標を設定し、症状の機序を一緒に考えて、我慢する方法やその我慢の方法を実践し、その時の感情の変化と達成できたこと、今後も取り組みやすいものを見出しながら、克服できる症状を少しづつ増やしていく治療です。

この治療の根底は「恐怖や不安は徐々に減る!」という考えに基づいて治療が行われているということであり、このような取り組みが、薬物療法との効果と併せて症状の改善と、今後の再発の防止や予防となる思考の組み立てに非常に役立つのです。

強迫性障害の治療の経過

強迫性障害の治療の経過は、まずは内服治療を含めた治療を開始後、強迫症状の強固さに応じた個人差はありますが、約2週間から3ヶ月程度で症状が軽快傾向へと向かう方が多いです。薬物療法だけではなく、心理療法を併用した場合も日常生活の中での考え方の見直しや、症状出現時の取り組み方などの日常的に取り組む課題や振り返りを心理士と共に治療を行うことにより、日常の生活のリズムが取り戻されている方が多いです。症状が安定している期間も、薬物療法や・心理療法を急に中止してしまうと再発しやすく、症状の再燃を引き起こしやすくなるために、症状が安定していても、約半年から1年半治療を継続する事が望ましいです。この期間に、症状が再燃していない事を確認した後に、半年から1年程度の期間をかけてゆっくりと減薬を行います。また心理療法は、薬物療法の終了後の生活の中で、強迫観念と強迫症状のサイクル化を再び結びつけてしまわないようにするための再発予防と生活の工夫となり得ます。

ご家族の対応の仕方は

ご家族の対応の仕方としては、本人の確認行為や不安を払拭するための行為や認識を手伝ってあげるのではなく、治療しようとしている本人に寄り添い、医療機関へ受診をすることをサポートしてあげてください。ご本人さんも強迫症状を治療しようと一生懸命に向き合っているが、時にはその不安症状に駆られて上手に症状に対して対処できないときもあると思います。そんな時にはご家族の方は症状を攻めたり、指摘するのではなく、本人が治療したいと思う感情を支えてあげてください。

強迫性障害は治療によって改善しうる疾患です。家族を巻き込んでご本人さんが、確認行為をや同意を求めてくることもあるかもしれませんが、一時しのぎとしてその行為や同意に協力することは、より本人の不安な感情や恐怖の感情となる病状をさらに強固に出現させるきっかけになってしまいます。あくまでも不安を一時的に軽減させるのでもなく、厳しくするのでもなく、ご本人さんが治療中であることをしっかり踏まえた上で、通院治療から自宅での生活と治療をも含めた、治療経過にぜひ寄り添ってあげてください。症状でお困りの方は名古屋市金山の心療内科・精神科・メンタルクリニックのひだまりこころクリニックまでお気軽にご相談くださいませ

 

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Q強迫性障害の診断基準について教えてください。

以前は強迫性障害は不安障害の一種であると考えられていましたが、最新のDSM-5(アメリカ精神医学会での診断基準)では不安障害とは独立した異なる疾患であると分類されています。

そのDSM-5の中では①強迫観念・強迫行為、またはその両方の存在、②強迫観念または強迫行為が時間を浪費させる(1日1時間以上かける)、または臨床的に意味のある苦痛、または社会的・職業的・その他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている、といった事が診断基準として挙げられています。

Q強迫性障害の症状とはどんなものですか?

自分では不合理・無意味と認識していても、強迫観念・強迫行為が繰り返されて、自分では制御できないので不安や苦痛が生じてしまいます。強迫観念とは、頭から離れない考えのことで、「人を殺してしまうのではないか」等、その内容が不合理な事や一般的にあってはならないことや心に受け入れられない事柄であったとしても、頭から追い払う事ができないもののことを言います。これらの考えはきっかけもなく突然に浮かんできてしまうこともあります。強迫行為とは、手を何度も洗ってしまう洗浄強迫、戸締りや火の始末を忘れていないか何度も確認してしまう確認強迫が代表的なものですが、心の中で数を数えたり言葉を繰り返したりなどの心の中で行ってしまう事柄も含まれます。

Q強迫性障害はどのような人がなりやすいですか?

疫学的には生涯有病率は2~3%と言われています。発症年齢は思春期や若年成人で多く、平均年齢は19.5歳。1/4が14歳までに発症しているものの、35歳以上での発症は稀だと考えられています。男女差はないものの、男性の方が女性よりも発症年齢が若く、男性患者の約25%は10歳以前に発症するといわれているので、子供であっても注意が必要です。26~35歳での発症は女性のほうが多くなっています。

Q強迫性障害とはどんな疾患ですか?

昔は強迫神経症と呼ばれていた疾患で、強迫観念・脅迫行為が主な症状です。WHOの報告では生活上の機能障害を引き起こす10大疾患のひとつとも言われています。アメリカのデータではうつ病の患者さんの約13%の人がこの強迫性障害を合併しているとも言われています。患者さんが病気であるという認識があることは多いものの、自分ではなんともできずに悩んでいることが多い疾患であるといえます。

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