うつ病、自律神経失調症、不安神経症などのこころの病気の患者様から寄せられる、よくあるご質問をご紹介します
よくあるご質問
心身症について
- 神経症と心身症の違いを教えてください。
- 心身症はストレスに適応できないから起こるの?
- 心身症と特に関連が深い症状はどういったものですか?
- 心身症には、具体的にどのような症状がありますか?
- 心身症になりやすい人のタイプはあるのでしょうか?
- 心身症がおこるメカニズムについて詳しく教えてください。
- 心身症とはなんですか?
神経症と心身症の違いを教えてください。
心身症は心が関係する「身体」の病気ですが、神経症は、通常誰もが感じる不安や心配が著しく強くなった状態で、健康人の悩みの延長線上にある「心」の病気です。
どちらもストレス病であるという共通点はあるのですが、病気が身体なのか心なのかという違いがあります
心身症はストレスに適応できないから起こるの?
確かに環境にうまく適応できない状態(不適応)というのはイメージしやすいかと思いますが、不適応の場合はうつ病や適応障害といった心の病気を引き起こしやすく、
心身症では過剰適応の方が重要な原因の一つと考えられています。過剰適応とは、無理に周囲に合わせようとする結果、身体的・精神的疲労が重なる状態のことを指します。
心身症と特に関連が深い症状はどういったものですか?
人によって違うので一概にはいえませんが、頭痛や摂食障害は多くなっています。
頭痛の中でも心療内科領域の典型例としては、緊張型頭痛と片頭痛があります。緊張型頭痛は、かつては筋緊張性頭痛といわれたように、肩こりや後頭部痛などの症状と連動して頭全体が締め付けられるような痛みを訴えます。
一方片頭痛は、目がチカチカするなどの前兆の後に、頭部の部分的な痛みを訴えます。ただし、どちらの頭痛も痛みの部位や訴え方はまちまちですので、注意が必要です。
また、摂食障害とは、若い女性に好発し、食事をほとんど摂らずにやせていく神経性食欲不振と、過食や嘔吐を繰り返す神経性過食症があります。どちらの疾患も、食事へのこだわりや肥満恐怖といった特徴的な精神病理を有していますので、専門家による心理治療が必要となります。
心身症には、具体的にどのような症状がありますか?
「心身症」は疾患の名称ではなく症状に対して使われる言葉です。従って心身症であると考えられる疾患の患者さんは各診療科で見られます。
以下に代表的なものをお示ししますが、非常に身近な疾患も含まれていることがお分かりいただけると思います。
<循環器系>本態性高血圧症、不整脈
<消化器系>過敏性腸症候群、逆流性食道炎
<呼吸器系>気管支ぜんそく、過換気症候群
<内分泌系>摂食障害、糖尿病、甲状腺機能亢進症
<神経系>不眠症、頭痛(緊張型頭痛・偏頭痛)
<骨格筋系>痙性斜頸、頸肩腕症候群
<耳鼻科系>アトピー性皮膚炎、多汗症
<皮膚科系>メニエール症候群
<眼科系>眼瞼下垂、眼精疲労
<婦人科系>更年期障害、月経異常
<口腔系>顎関節症、口内炎
心身症になりやすい人のタイプはあるのでしょうか?
ストレスが心身症の原因と考えられますので、ストレスを感じやすい人ほど心身症になりやすい、と考えられます。
各種の調査から、以下に示すような性格の人は心身症になりやすいことが確かめられており、タイプA性格と呼ばれています。
・頑張り屋
・仕事中毒
・模範的
・自己犠牲的
・まじめ
・他人に気を遣う
・いやといえない
心身症がおこるメカニズムについて詳しく教えてください。
それは、心身相関と呼ばれるメカニズムによります。
知覚系で様々なストレス(例えば、社会・心理的ストレス、物理・化学的ストレス、生理的ストレス)を感じると、辺縁系に含まれる視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF:corticotropin-releasing hormone)が分泌され、これが脳下垂体に働いて副腎皮質刺激ホルモン(ACTH:adrenocorticotropic hormone )を放出し、副腎に作用します。
そして副腎からは、アドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されて、自律神経系の活動を変化させます。
また、ACTHに刺激された副腎皮質からはストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されて、内分泌系と免疫系に影響を与えます。
このようにして、液性因子と自律神経系、免疫系を介して、様々な器官に反応(身体症状)が引き起こされます。
このような身体症状は、適度で一過性ならストレスに対する防御反応として合理的ですが、持続しすぎたり、反応が強すぎたりすると、生活に支障をきたし、治療が必要になります。
心身症とはなんですか?
心身症とは「心」が関係する身体の病気のことで、ストレスなど精神的なことが原因で身体に異常が起こる疾患です。
通常、私たちの身体では外界や体内環境の変化を脳の視床下部が察知し、自律神経系や内分泌系をコントロールし身体状態を一定に保っています。しかし、あまりにもストレスが続いてしまうと、視床下部が過剰反応を起こして自律神経系や内分泌系のバランスが崩れてしまうため、特定臓器や器官に症状となって現れてきてしまいます。
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