診療科目/強迫性障害

強迫性障害でお困りの方は治療として心理療法も選択でき,津島市,稲沢市,清須市,愛西市からも通院しやすい心療内科・精神科・メンタルクリニックへご相談を

診療科目/強迫性障害

強迫性障害とは?強迫性障害とは?

何か不吉なことが起こるかもしれないと思い、手洗いや、鍵の確認などの行動が止まらない

強迫性障害とは

強迫性障害とは、自分の意思に反してある考えが浮かんで、ある行為を繰り返さざるを得ないために苦しむ病気です。いずれも“わかってはいるけれどやめられない”ということを十分にご本人も自覚されているのが特徴です。自分で分かっている分、本人の葛藤やしんどさ・苦しさ等の苦悩は非常に大きいことがうかがえます。

繰り返し浮かんでくる考えや表象、衝動のことを「強迫観念」と呼び、何度も繰り返す行動のことを「強迫行為」と呼びます。強迫性障害には、「強迫観念」が主体でお困りのかたと「強迫行為」が主体でお困りのかた、およびその両方が主体でお困りのかたのいずれの場合も見られることがあります。

【強迫観念】とは

【強迫観念】とは「反復的、持続的な思考、衝動またはイメージ」を指します。

強迫観念の例としては、「不用意に本や扉に触れると他人の汚れがついてしまう(不潔・汚染)」「間違って誰かを殺したり、傷つけたりしないだろうか(加害)」「店の品物を触って壊してしまったのではないか、自分がいることで周囲を不幸にしているのではないか(病的な疑念)」といったことなどが挙げられます。

この考えが頭の中に侵入的で、不適切であるのにありありと認識され、強い不安や苦痛を引き起こします。重要なこととして、強迫観念は楽しいものではなく、または本人の自発的意志に反して出現していつまでも“まとわりついてくる”いうことです。そのために、いったんこの強迫観念が出現した時には、その思考や、衝動またはイメージを無視したり抑制したり、または何か他の思考または行為によって緩和・中和しようと一生懸命に試みています。

強迫観念は、その思考、衝動またはイメージは単に現実生活の問題についての“過剰な心配で片付く程度ではなく”、それ以上に“本人にとっては重大な心配事となっている”ことが多いのです。
そのために、他の人に事情の説明をしても「気にしすぎ」「心配性」「放っておけばいいのだよ」などとして、自分の苦悩を周囲に分かってもらえずに、自分ひとりで悩み抱えられている方が多いのが強迫性障害の特徴です。

【強迫行為】とは

【強迫行為】とは強迫観念に伴って出現するものであり「繰り返される行動、または心の中の行為」です。
強迫行為の例としては、「汚染の恐怖、不安から毎日何時間もシャワーを浴びる」「なんども繰り返し同じことを確認する(鍵やガスの栓など)」「特定の食べ物や音楽、数字などを避ける(何か不吉なことが起こるかもしれない)」といったことなどが挙げられます。

急に舞い込んできた執拗な強迫観念に対応するために、少しでもその強迫観念を軽くしようと強迫行動を繰り返すことで代償しようとするのです。または厳密に適用しなくてはいけない“自分の中のある決まり”に従ってそれらの強迫行為を行うよう駆り立てられているようにご自身は感じています。強迫行為は典型的には強迫観念に対応して行われることが多いのです。

強迫行為の目的は強迫観念によって生じた苦痛を軽減・減弱すること、または恐ろしい出来事を防止することです。しかしこれらの強迫行為は、恐れていることと現実的な意味ではつながりを持たないか、または明らかに過剰であることが多いのです。強迫行為を行うことは、たとえそれによって不安や苦痛からの安心を一時的に得ることができたとしても、実際は本人の快楽・喜びのためには行われることはありません。 そのために、本人も「無意味な行為だ」と分かっているのに自らでは止められないために、その強迫行為を恥ずかしい、みっともない、ばかにされたらどうしようなどと感じてしまい、周囲に相談できずにいるのです。

強迫性障害の症状とは

上記の症状のために、鍵や栓などの確認行為のために外出ができない。外に出ると手洗い行為が多くなる。電車やバスなど菌やウイルスがついてしまうかもしれないなどの理由のために、外出が困難となってしまって、社会生活が十分に送れなくなってしまうことがあります。また、家庭内でも、手洗いに何時間もかけてしまう、お風呂の回数が多いなどのために、食事や日常生活も十分に送れないといった状況が強迫性障害では起きてしまいます。

すでに強迫性症状が強固になってしまうだけではなく、家族などの周囲への「巻き込み」といわれる状態を呈している方もみえます。家族で、本人の確認行為を手伝ったり、手がきれいになっているかなどの同意を求め、栓や締め忘れ等などないか電話で確認をお願いしたりなど、強迫性障害の3人に1人はこのような「巻き込み型」と呼ばれる状況を呈したことがあるといわれております。なお、このような本人の不安の払しょくのための強迫行為を、周囲が手伝ってしまうのは、逆に本人の強迫観念と強迫行為を更に強固にしてしまい、強迫性障害症状のさらなる悪化につながってしまうので非常に注意が必要です。

強迫性障害の疫学

強迫性障害は成人では 40 人に 1 人の割合でみられ,男女の性差ははっきりとはしません。ただ、男性では 6~15 歳と小児期に発症することが多く,女性では 20~29 歳で発症することが多いとされています。子どもの場合,行動や心の中の行為などの強迫行為の目的を言葉で語ることができない場合もあり,強迫観念と強迫行為の片方しか見られない場合もあります。さらに,3 分の 1 から3 分の 2 は妊娠出産や転勤、引っ越し、受験・就職などの何らかの生活社会のストレスイベントの後に強迫性障害を発症することが知られています。

強迫性障害の治療

強迫性障害の治療は適切な治療を行うことで改善していく事ができる疾患です。ですので、強迫性障害かもと思われた方は、医療機関への受診をお勧めいたします。実は、強迫性障害というのは、発症後暫くは、悪化と軽快を繰り返していくために、すぐに心療内科などへの受診をされずに、継続的な症状の顕在化を伴ってから受診する方が多いのが特徴なのです。治療の介入が早期であるほど改善も早くなります。また、社会・日常生活への影響も少なくなることが考えられるので、強迫性障害の症状かもと思われる方や、周囲に相談しづらくて我慢されている方もお気軽にご相談ください。

※薬物療法と精神療法・心理療法がございます

 

【薬物療法】

強迫性障害の治療薬としては、セロトニンの作用を調整する、抗うつ薬などのSSRIやクロプラミンが効果があるといわれております。実際に、強迫性障害の方には、うつ病や不安神経症・不眠症などの合併をされている方も多いために、強迫性障害だけではなく、併存疾患への治療効果も認めることができます。
SSRIなどの抗うつ薬を少量から開始しながら、副作用や効果を見ながらごく少量づつ漸増させていきます。副作用としては嘔吐や消化器症状などが、服薬開始直後には表れることがあるので、ナウゼリンやプリンペランなどの内服薬を併用することがあります。治療効果は約2週間から3か月で改善傾向になることがあり、強迫症状が改善しても、半年から1年半は内服を継続して症状のコントロールを図ります。その後、体調や環境そのほか本人の要望や強迫症状を併せて聴取しながら、1年前後をかけて慎重に薬物の漸減を図っていきます。もちろん、強迫性症治療の経過には個人差はありますが、概ねこのような薬物治療の流れとなります。

【精神療法・心理療法】

認知行動療法や暴露反応妨害法、アクセプタンス&コミットメント・セラピーなどがあります。

暴露反応妨害法について説明をいたします。

暴露反応妨害法とは、以下3点の強迫性障害患者の特徴的な心理に注目しております
・ある刺激や状況に対しての不安が条件づけられていること
・ある行為によって不安が一時的に大きく減じるという経験(負の強化)によってその行為が速やかに生起するようになっているということ
・その結果として患者は,「恐れる必要のない無意味な不安」を抱えたまま,強迫観念から回避する行動を取り続けているということ

曝露反応妨害法では,まずは不安の比較的少ない強迫観念と強迫行動から取り扱います。既にサイクル化している強迫行為を止めてみます。その直後は強烈な恐怖や不安にさらされるが,徐々にその強迫行為を止めたことに対する恐怖や不安が低下してきます。恐怖や不安は減っていくものであるという実感を重ねることにより、強迫観念と強迫行為の強化をほどいていく強迫性障害の治療方法なのです。

ただ大前提として、話を丁寧にうかがいながら安心できる関係を構築した上でカウンセラーと心理療法を行わないと、パニック発作を起こしてしまうこともあるので、心理士との信頼関係が非常に重要な治療方法です。また、心理療法介入前に、強迫行為にまずは焦点を当てて心理教育を取り掛かってみるなどの工夫も重要となります。

ご家族の対応の仕方は?

強迫性障害の患者様の、ご家庭でのご対応としては、本人の治療しようと取り組んでいる姿をサポートしていただけましたら幸いです。注意なのは、本人が確認したい事項を家族が代わって手伝ってあげたり、同意を求められたときに良かれと思って同調してあげるのは、強迫性障害の症状を更に悪化させてしまうことが多いので避けた方が良いと考えられます。一方で、強迫障害の治療中であっても強迫行為を止められなかったり、そのような強迫観念の中で本人の葛藤がある状況では、本人を責めたりするのではなく、本人も十分に不合理であると分かっているけど止められないというのが、強迫性障害の特徴なのですから、その場合は本人が良くなりたい・治療の意欲、を尊重してあげる姿勢が大切かもしれません。

 

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よくあるご質問よくあるご質問疑問にお答えします

Q強迫性障害の診断基準について教えてください。

以前は強迫性障害は不安障害の一種であると考えられていましたが、最新のDSM-5(アメリカ精神医学会での診断基準)では不安障害とは独立した異なる疾患であると分類されています。

そのDSM-5の中では①強迫観念・強迫行為、またはその両方の存在、②強迫観念または強迫行為が時間を浪費させる(1日1時間以上かける)、または臨床的に意味のある苦痛、または社会的・職業的・その他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている、といった事が診断基準として挙げられています。

Q強迫性障害の症状とはどんなものですか?

自分では不合理・無意味と認識していても、強迫観念・強迫行為が繰り返されて、自分では制御できないので不安や苦痛が生じてしまいます。強迫観念とは、頭から離れない考えのことで、「人を殺してしまうのではないか」等、その内容が不合理な事や一般的にあってはならないことや心に受け入れられない事柄であったとしても、頭から追い払う事ができないもののことを言います。これらの考えはきっかけもなく突然に浮かんできてしまうこともあります。強迫行為とは、手を何度も洗ってしまう洗浄強迫、戸締りや火の始末を忘れていないか何度も確認してしまう確認強迫が代表的なものですが、心の中で数を数えたり言葉を繰り返したりなどの心の中で行ってしまう事柄も含まれます。

Q強迫性障害はどのような人がなりやすいですか?

疫学的には生涯有病率は2~3%と言われています。発症年齢は思春期や若年成人で多く、平均年齢は19.5歳。1/4が14歳までに発症しているものの、35歳以上での発症は稀だと考えられています。男女差はないものの、男性の方が女性よりも発症年齢が若く、男性患者の約25%は10歳以前に発症するといわれているので、子供であっても注意が必要です。26~35歳での発症は女性のほうが多くなっています。

Q強迫性障害とはどんな疾患ですか?

昔は強迫神経症と呼ばれていた疾患で、強迫観念・脅迫行為が主な症状です。WHOの報告では生活上の機能障害を引き起こす10大疾患のひとつとも言われています。アメリカのデータではうつ病の患者さんの約13%の人がこの強迫性障害を合併しているとも言われています。患者さんが病気であるという認識があることは多いものの、自分ではなんともできずに悩んでいることが多い疾患であるといえます。

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