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クリニックブログ

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2020.06.05

コロナ自粛が引き金となって生じる家庭内の問題とは

アフターコロナも変わらない家族でいるために

こんにちは。ひだまりこころクリニックです。

地域によっては自粛要請が緩和され、社会全体が少しずつ日常を取り戻しつつありますね!とはいえ、まだまだ不要不急の外出は各々がセーブしていくことが求められそうです。

ステイホーム習慣をきっかけに、家族関係への変化が生じています

「ステイホーム」が合言葉になってから数か月、家族関係にさまざまな変化が生じているご家庭も多いのではないでしょうか?

もちろん、家族で一緒に過ごす時間が増え、家族の仲が深まったなど、良い変化も多いことと思います。一方で、新型コロナウイルス感染拡大による自粛要請の長期化に伴う家庭内の問題も深刻化しています。報道でもよく耳にする「コロナ離婚」「コロナDV」「コロナ虐待」などです。

なぜ今、各地でせきを切ったように家庭内の問題が噴出しているのでしょう。今回は「コロナと家庭問題」について、専門的な観点からひも解いていきたいと思います。また、アフターコロナも家族が変わらない関係でいるために、今から大切にすべきこともお伝えしていきます。

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コロナ禍で家庭内の問題が生じやすいメカニズム

新型コロナウイルス感染拡大はわたしたちの家庭にどのような影響を与えているのでしょう?

まずは、生活リズムの変化。リモートワークの推進や学校の休校の影響で、わたしたちは自分で1日のスケジュールを組んで生活していかなくてはならなくなりました。Web会議やオンライン授業があればまだいいのでしょうが、決められた枠組みのない時間の流れの中で、規則正しい生活を維持していくのは、かなりの自制心や根気強さが要るものです。また、自粛中は運動量も減り、なかなか夜寝つけず、どんどん夜型の生活になってしまう人も多いのではないでしょうか?

さらに、家族のメンバーが家にいる時間が増えたことで、家事や育児の負担が増えた方も多いでしょう。お子さんの勉強を毎日見なくてはいけなくなったことで、これまでとは違うストレスを感じている方も多いようです。

また、外に働きに出ていた方は、テレワークになったことで仕事とプライベートの境界があいまいになったことでのストレスを感じるかもしれません。「仕事に出る」ということは、家庭の外に自分だけの世界を持つことでもあります。そうした世界が、一時的であってもなくなることで、心のバランスが崩れてもおかしくありません。

また、いつ収束するとも知れない毎日の中で、家庭の経済的な不安も日に日に大きくなっていく…。

新型コロナウイルス感染症拡大によって、こうしたさまざまなストレスや不安が各家庭にもたらされているのが現状です。

ストレスを上手くコントロールしづらい状況でもある

かたや、遊びや仕事が制限され、ストレスを上手くコントロールしていくすべは限られています。これは大変特殊でストレスフルな環境です

心療内科と精神科のひだまりこころクリニック金山院です

ストレスフルな環境では、他者の行動が過度に気になったり、もともともっていた他者への不満に気づきやすくなったり…といったことが起こります。不安や怒りといった不快な感情を解消する環境も限られているため、もともと自分の感情を人にぶつけて処理する傾向の強かった人たちの間で、DVや虐待が深刻化したり、家庭内不和が深刻となり、離婚に直面する…といったさまざまな問題が起こってきていると推測されます

DVや虐待はどの家庭でも起こるもの?

ただし、あくまで強調しておきたいのは、日常的にDVや虐待行ってしまう人の精神構造は、非常に病的で専門的な支援が必要なものだということです。「コロナでストレスがたまっていたから」といって、DVや虐待に及んでしまう人とそうでない人の間には、心の健康度に明確な差があります。その一線は、いかにストレスフルな状況にあろうとも、誰しもが簡単に超えられてしまうものではないのです。

「コロナ虐待」「コロナDV」といった言葉の登場で、DVや虐待がまるで身近なものであるかのように社会に広がっていますが、どちらもどの家庭でもおこる出来事でもなければ、軽微な問題でもありません。DVや虐待はどんな理由があってもいけないことです。

専門的なケアの大切さとは

社会情勢の特殊さを理由に加害者の心情を理解しようとすると、被害をより深刻化させてしまいます。DVや虐待をしてしまう人に必要なのは、家族の理解ではなく、専門的なケアなのです。一方で、DVや虐待を行ってしまう人の家族に必要なのは、事態の深刻さを正しく認識し、まずはその場から逃げること。そのうえで、家族の問題として改善に取り組んでいきたいという場合は、専門機関(DV相談センターのような公的な相談機関や医療機関など)に相談し、力を貸してもらってくださいね。

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最後に、DVや虐待とはいかないまでも、非常事態で家庭がバラバラにならないために、今できることをお伝えしたいと思います。

まずは、いつも以上に家族間のコミュニケーションを豊かにすることが大切です。コロナ禍では、家族で足並みをそろえる必要のある事柄が多く生じています。例えば、“不要不急”の捉え方にも、人によって多少のずれがありますよね。自分の「当たり前」が夫婦や親子で違うことも少なくありません。こうした時だからこそ、話し合いを通してお互いの考えを共有し、すり合わせていくことが大切です。家族であっても、お互いを自立した個人として尊重することは、家庭内のさまざまな問題に対する有効な予防策となります。

また、“外”とのつながりを保つことも大切です。「外」とは、実家の家族や、親戚、友人、ネットの世界でも構いません。家族とずっと一緒にいると、良くも悪くも価値観が固定化されていきます。そこで、家族以外の考えや意見に触れる機会を持つことが大切です。家族と意見が割れた際に、さまざまな人の主張を集めて、議論するためではありません。むしろどちらが正しい・正しくないではなく、「家族の考えも自分考えも、みんなそれぞ感じたひとつの考えなんだ」という実感を得ることが目的です。そうすることで、はじめにお伝えした「個人の尊重」につながりやすくなります。

コロナは今後必ず収束しますが、非常事態が明けても“家族”は続いていきます。ステイホームを通して見えてきた家族の問題にじっくり取り組むには、今が良い機会かもしれませんね。お手伝いできることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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