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2019.11.012024.04.01

双極性障害とは

双極性障害(躁うつ病)ってなに?

双極性障害は気分が高まったり落ち込んだり、躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。性格や心の問題ではなく、双極性障害は脳の病気と捉えられております。

双極性障害は誰でもかかる可能性があります

およそ100人に1人がかかる病気で、双極性障害のかかりやすさに男女差はないとされております。20代から30代前後に発症することが多いとされていますが、若い人からお年寄りまで、幅広い年齢でかかる病気です。

双極性障害の種類は?

双極性障害は、激しい躁状態と抑うつ状態がある双極Ⅰ型と、軽い躁状態(軽躁状態)とうつ状態がある双極Ⅱ型があります。

双極性障害(躁うつ病)とうつ病は違う病気です

うつ病では、気分の落ち込みや不眠といったうつ症状だけがみられますが、双極性障害はうつ状態と躁(軽躁)状態を繰り返す病気で、ときに躁状態とうつ状態が混じり合う混合状態になることもあります。DSMⅤの分類ではうつ病と双極性障害では別々のカテゴリーとなりました。

躁状態の症状

・エネルギーにあふれ、気分が高まって元気になった気がする

・あまり眠らなくても元気

・急に偉くなったような気になる

・なんでもできる気になる

・おしゃべりになる

・怒りっぽくなる

など

うつ状態の症状

・気分が落ち込む

・寝てばかりいる

・やる気が起きない

・楽しめない

・疲れやすい

・なにも手につかない

・死にたくなる

など

双極性障害は最初は分かりづらく、診断の難しい病気です

それって「うつ病」かな・・・?

うつ病の症状を訴えて受診した患者さんの中には、双極性障害の患者さんが含まれているというデータがあります。双極性障害とうつ病では実は治療方法や治療薬が異なるため注意が必要です。⇒うつ病の症状で受診した患者さんの16%が双極性障害と報告があることも

医療機関受診時には、過去の躁状態についても医師に相談しましょう。

的確な診断のために、過去に躁状態になったことがなかったか、家族や周りの方の意見も聞いて、医師に正しく伝えましょう。

双極性障害の治療方法

正しい治療で症状をコントロールしましょう

双極性障害の治療には、薬物治療と心理社会的治療があります。早期に正しい治療を開始することで、双極性障害の症状をコントロールしながら普通の生活を送ることができます。⇒双極性障害の治療目標は、躁状態やうつ状態から回復し、再発を防ぐことにあります。

双極性障害の治療に用いられる薬

長期間にわたって服薬を継続することで症状を安定させ、社会復帰できるようになります。

気分安定薬

気分安定薬は、躁状態とうつ状態の治療と予防に効果があり、双極性障害治療の基本となる薬です。

非定型抗精神病薬

非定型抗精神病薬は、ドーパミンなどの神経伝達物質を遮断する薬で、統合失調症の治療などに用いられていますが、双極性障害の躁状態の治療にも効果を発揮します。気分安定薬と併用されることが一般的です。

その他治療に使われる薬

睡眠導入薬

ベンゾジアゼピン系睡眠薬などが一般的です。十分な睡眠を規則正しくとることは再発予防に重要となります。「最近眠れない」と感じたら、すぐに主治医に相談してください。

●注意が必要な薬ー抗うつ薬ー

双極性障害のうつ状態では、抗うつ薬の使用により、うつ状態から急に躁状態が出現する躁転が引き起こされることがあり、注意が必要です。

双極性障害の心理社会的治療

心理社会的治療には、下記のようなものがあります。薬物療法と組み合わせることで効果を発揮します。

心理教育

患者さん自らが疾患を正しく理解し受け入れることで、双極性障害の症状をコントロール出来るようになることが目的です。発症初期に大変重要です。

家族療法

ご家族の疾患に対する理解を深め、患者さんとご家族が協力して病気に立ち向かえるようにすることが目的です。

認知療法

物事を肯定的に捉える練習をすることで、うつ状態を乗り切るための考え方を身につけるのが目的です。

対人関係・社会リズム療法

対人関係や病気に対するストレスを軽減させること、および症状を悪化させないよう社会生活リズムを規則正しく整えることが目的です。

双極性障害と診断されたら、自分の症状を記録しましょう

日頃から気分の変化や睡眠状態を記録したり、これまでに躁状態・うつ状態になったときの状況などを書きとめておきましょう。そうすることで自分がどのようなストレスに弱いかを知って対処できるようになります。

双極性障害の治療しないとどうなるの?

双極性障害は再発を繰り返しやすい病気です。

治療しないと調子のいい時期(寛解期)が短くなってしまうこともあります。また治療せずに放置してしまったりすると、多くの場合再発してしまう事もあるので注意が必要です

再発を繰り返していると・・・

再発を繰り返していると、人間関係など大切なものを失ってしまうこともあります。放置しないでしっかり治療しましょう。

まずは、お医者さんに相談してみましょう

気になることは相談してみましょう

双極性障害の回復の鍵は早期発見・早期治療です。うつ病の診断を受けて治療しているのによくならず、自分が双極性障害かもしれないと思い当たる場合には、精神科の専門のお医者さんに相談してみましょう。

名古屋金山の心療内科・メンタルクリニック

双極性障害の詳しい説明はこちらから

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