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2018.04.222025.03.22
強迫性障害と併発しやすい病気は何がありますか?
強迫性障害と併発しやすい病気とは?
強迫性障害(OCD)は単独で現れることもありますが、他の精神疾患と併発するケースも少なくありません。特に以下の疾患との関連が指摘されています。
1. 不安障害
- 強い不安や恐怖が長時間続く状態です。OCDと関連性が高いものには、人前での行動を過度に恐れる「社交不安障害」、特定の対象や状況を極度に避ける「特定の恐怖症」、予測不能なパニック発作を伴う「パニック障害」などがあります(American Psychiatric Association, 2013)。
2. 強迫性パーソナリティ障害
- 秩序や完璧さ、ルールへの固執が特徴で、日常生活に支障をきたす場合があります。OCDと名前は似ていますが、強迫性パーソナリティ障害は「行動」よりも「性格の傾向」に焦点が当たります(Fineberg et al., 2015)。
3. チック症
- 突発的で反復的な体の動き(顔のまばたき、首振りなど)や発声を特徴とする疾患です。特に小児のOCD患者にみられることが多く、チック症とOCDは共通する神経基盤を持つ可能性が示唆されています(Leckman et al., 2010)。
4. 摂食障害
- 拒食症や過食症など、食行動に関する障害もOCDと併発しやすいです。過度なやせ願望や「食べてはいけない」という強迫観念が、OCDの強迫観念と似た心理メカニズムを持つことが背景にあります(Kaye et al., 2004)。
強迫性障害の治療方法
OCD治療の基本は、「薬物療法」と「精神療法(認知行動療法など)」の併用です。個人差はありますが、2つを組み合わせることでより高い効果が期待できます。
1. 薬物療法
- 主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が使用されます。脳内のセロトニンの働きを調整することで、強迫観念や強迫行為を和らげる効果が期待されます。治療効果を得るためには、一定期間継続して服用することが重要です(National Institute for Health and Care Excellence, 2005)。
2. 精神療法・認知行動療法(CBT)
- 精神療法として、疾患教育や人間関係、社会生活面での助言やアドバイスだけではなく、特に有効とされるのが「曝露反応妨害法(ERP)」です。不安を引き起こす状況に意図的に触れながらも、強迫行為を我慢する訓練も病状に応じて行うことがあります。繰り返し行うことで、不安の軽減と強迫行為への依存の低下を目指します(Abramowitz, 2006)。
まとめ
強迫性障害は単独でも大変辛い疾患ですが、併発する病気があるとさらに症状が複雑化することがあります。ただし、適切な治療を受ければ症状の改善が見込めます。薬物療法とや精神療法をうまく組み合わせ、根気強く治療を続けることが回復への鍵となります。
参考文献
- American Psychiatric Association. (2013). Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (5th ed.). APA.
- Fineberg, N. A., Sharma, P., Sivakumaran, T., Sahakian, B., & Chamberlain, S. R. (2015). Does obsessive-compulsive personality disorder belong within the obsessive-compulsive spectrum? Current Psychiatry Reports, 17(2), 2.
- Leckman, J. F., Bloch, M. H., King, R. A., & Scahill, L. (2010). Phenomenology of tics and obsessive compulsive behavior in Tourette syndrome. Journal of the American Academy of Child & Adolescent Psychiatry, 49(2), 119-133.
- Kaye, W. H., Bulik, C. M., Thornton, L., Barbarich, N., & Masters, K. (2004). Comorbidity of anxiety disorders with anorexia and bulimia nervosa. The American Journal of Psychiatry, 161(12), 2215-2221.
- National Institute for Health and Care Excellence. (2005). Obsessive-compulsive disorder and body dysmorphic disorder: Treatment. NICE Clinical Guideline.
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