クリニックブログ

2019.10.282019.10.28

メンタルクリニックや心療内科で処方されるお薬について

メンタルクリニックや心療内科にて、つらい症状や状態を診察してもらうと、症状や状態によっては、お薬などでの治療を提案されることが多いかもしれません。

ここではお薬について、メンタルクリニックや心療内科で多く処方されるお薬を中心にご説明をしております。

メンタルクリニックや心療内科では、お薬の治療として抗うつ薬を提案されることも多く、SSRIである、ジェイゾロフトやレクサプロは有名です。

特に、抗うつ薬は、うつ病の治療薬として処方されることはもちろんの事、パニック障害や不安障害、ADHDや大人の発達障害に伴う抑うつ症状などの症状の治療に対して処方されることも多いお薬です。

抗うつ薬には、つらい症状を緩和させる作用だけではなく、良い状態を維持するための効果もあります。そのために、症状の一番つらい急性期だけではなく、症状が改善した維持期にも、再発予防目的である一定期間内服の治療が必要なお薬と考えられています。

そのために、症状が良くなっても、再発を繰り返さないために通院を継続しながら医師と相談して、減薬を試みる必要のあるお薬と言えます。

また、抗うつ薬は依存や耐性などの影響が少ないかほとんどないと言われているお薬の種類も多いという点が特徴です。また、効果が得られるのに2週間以上かかることもあるので、自己判断なさらず医師と相談しながら内服の調整をする必要があるお薬です。

抗不安薬は、パニック障害の発作や不安障害の不安症状が強い時に、緊張や不安を緩和させる目的で処方されることが多いお薬です。

効果の実感できるタイミングも比較的早いお薬が多いのですが、長期の経過とともに効果が落ちてきてしまう耐性や依存の影響が懸念されるお薬ですので、長期に内服される方はSSRIなどの抗うつ薬と併用して処方されることが多いお薬です。

睡眠薬には現在多くの種類があり、ベンゾジアゼピン以外にも、オレキシン受容体拮抗薬などのベルソムラなどのお薬も新しく処方されるようになって久しいのです。

特に、睡眠薬は効果の立ち上がりと、効果の持続時間がそれぞれのお薬で異なったり、また患者様お一人お一人の効果の効き心地も異なることから、不眠の症状に応じて（入眠困難ンか中途覚醒かなど）医師と相談しながら調整・変更していく必要があるお薬です。

メンタルクリニックや心療内科で処方される漢方薬には、うつ病に関する漢方だけではなく、パニック障害や不安障害へも効果がある漢方、その他には、月経前症候群（PMS）や更年期障害などに対する治療薬となる漢方薬もございます。

副作用として良く多いのが、吐き気や胃のむかつきなどの胃腸障害や、眠気が頻度としても特に高いです。これらの副作用は、時間の経過（約1週間程度）と共に落ち着いてくることの多い副作用ではあります。

しかし、その他の副作用として、便通異常や性機能低下、口渇、耐糖能異常、不整脈などの出現の報告もされているために、定期的な通院だけではなく、採血や心電図などの検査も大切となっております。

また、依存症などの影響も副作用として挙げられますが、漢方薬や抗うつ薬は耐性や依存の影響がほとんど少ないとされています。

医師と相談しながら症状に応じて、少しづつお薬を調整・変更することで副作用を最小限にとどめながら病気のコントロールと再発予防を目指すことが可能となります。自己判断なさらず、困ったなと思ったら、医師へ相談していく事が何よりも大切なのです。

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