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クリニックブログ

2017.06.262017.06.26

「偏桃体」と「海馬」とはなにか?不安に関係ある?

●扁桃体とはなんですか?不安に関係があるのですか?
→扁桃体(amygdala)は脳の側頭葉の内側、海馬のやや内前方に左右対称に位置している、長さでは15~20mm程度のアーモンド型の器官です。アーモンドを「扁桃」といいますので、扁桃体と名付けられています。
 この扁桃体は不安や恐怖によって活性化することが知られており、社会不安障害の患者さんが人前でスピーチをするという不安・恐怖を感じる状況下で扁桃体の状況を調べたところ、扁桃体の血流が増加して活性化しており、しかもその血流増加の様子は患者さんの感じる恐怖の度合いによって変わるということがデータで示されています。
 つまり扁桃体は不安や恐怖といった感情に大きくかかわっている器官であるといえます。

●海馬とはなんですか?不安に関係があるのですか?
 →海馬というのは記憶や空間学習能力に関わっている脳の期間です。日常生活において視覚・聴覚・嗅覚・触覚などから得た情報は海馬に集められて、大脳皮質で保存されることで記憶として定着することとなります。
 ただこの海馬という器官はとても繊細であるので、酸素が不足したり、ストレスがかかったりすると、ダメージを受けやすいと考えられています。実際にPTSDやうつ病の患者さんは、長期間にわたって海馬がストレスを感じて萎縮してしまうことが確認されています。
 また、不安を司る扁桃体はこの海馬と隣接しており、喜怒哀楽や快感・不快といった感情面の情報を海馬に伝えているのですが、この海馬を通じて長期記憶となった情報や刺激が扁桃体を過剰反応させてしまうことが不安障害の患者さんでは見られます。
 つまり、海馬は不安といったものを引き起こすトリガーになることもあり、また不安な状態が続くことで傷つく器官でもあり、関係は深いと考えられます。

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