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クリニックブログ

2019.12.042019.12.13

双極性障害(躁うつ病)を正しく理解するために

双極性障害(躁うつ病)を正しく理解するために

双極性障害ってどんな病気?

双極性障害でみられる症状

以前は、「躁うつ病」と呼ばれていた双極性障害は、気分が異常に高揚して万能感にあふれた躁/軽躁状態と、反対に気分が沈んでエネルギーがなくなったような状態を繰り返す病気です。日常生活や社会生活に大きな支障を来すほどの激しい躁状態がみられる「双極Ⅰ型障害」と、それほど激しくないため見逃されやすい軽躁状態がみられる「双極Ⅱ型障害」に分けられます。また、双極Ⅱ型障害は、発症時にはうつ状態の方が目立つことがあるために、最初はうつ病と診断されていることも多いとされる特徴のある疾患なのです。具体的には次のような症状がみられます。

躁・軽躁状態の症状

・いつもと違う気分の高揚

・すぐに気が散って集中できない

・急に自分が偉くなった気がする

・十分な睡眠をとらないでも平気

・急におしゃべりになる

・考えが次から次へと浮かんでくる

・活動的になってじっとしていられない

・急に金遣いが荒くなる

・怒りっぽい

・性欲無分別

うつ状態の症状

・一日中気分が憂うつで、さみしい、悲しい、空虚な気持ち

・何事にも興味が持てない、楽しめない

・食欲がなくなる、体重が減る

・夜眠れない。早朝に目が覚めてしまう

・疲れやすい

・動作がゆっくりになり、考えも進まない

・自殺を考える

・落ち着かず、じっとしていられない

・自分には生きる価値がないと思って自分を責めてしまう

・集中できない。物事を決められない

双極性障害で引き起こされるトラブル

躁状態で引き起こされる影響

特に問題となりやすいのは躁/軽躁状態です。気分が高揚して借金をしてまで必要性のない高価な物を購入したり、会社の取引先にできもしない約束をしたり、スピード運転をしたりといった数々のトラブルを繰り返すようになります。その結果、職場や家庭の人間関係に支障を来して仕事や財産、家庭を失うだけでなく、社会的信用も損なわれ、治療によって回復した後の社会生活にまで深刻な影響及ぼします。

うつ状態で引き起こされる影響

うつ状態は気分が落ち込んだり集中力が低下したり、仕事や家事ができないばかりか、起き上がることも難しいつらい状態です。家庭や周囲からは単に「怠けている」「やる気がない」を評価されがちで、そういった周囲の無理解も本人をさらに苦しめます。

双極性障害とは、気分が高まったり、落ち込んだりを繰り返す脳の病気です

双極性障害の原因はまだよく分かっていませんが、脳内でさまざまな情報を伝える神経伝達物質の働きが乱れる「脳の病気」と考えられています。本人の性格ではありません。同じ家系で発症する確率が高いことから遺伝子が発症に関わっていると考えられていますが、まったく同じ遺伝子をもつ一卵性双生児でも、一方が発症したからといってもう一方もかならず発症するわけではありません。そのため、遺伝するのは「病気のなりやすさ」であり、発症にはストレスや生活リズムの乱れなど、さまざまな環境要因が関係していると考えられています。

双極性障害って治るの?

正しい治療を継続することで症状をコントロールし、普通の生活を送ることができます

双極性障害は、薬による治療(薬物療法)を継続することで再発を防ぎ、状態が長く安定した状態(寛解)を維持できます。寛解を維持するためには薬の服用を続ける必要がありますが、普通の生活を送ることができます。

また、薬物療法と下記のような心理社会的治療を組み合わせることで、ストレスを軽減させ、症状をコントロールしやすくなります。ただし、治療の中心は薬物療法ですから、自分の判断で勝手に服薬を止めてしまってはいけません。

【心理教育】患者本人が病気を正しく理解し、受け入れることで症状をコントロールできるようになることを目指します。

【対人関係社会リズム療法】対人関係の問題を解決し、規則正しい生活リズムを身につけることで、再発予防を目指します。

【家族療法】家族全体が病気に対する理解を深めることで、家庭内の人間関係を改善し、協力して治療に取り組むことを目指します。

【認知行動療法】物事を肯定的にとらえる考え方を学び、問題となっている行動を分析して行動を適正化することを目指します。

双極性障害の治療しないとどうなるの?

大切なものを失ってしまう可能性も

双極性障害は、治療せずに放置したり、治療を途中で止めてしまったりすると、多くの場合、再発を繰り返します。次第に再発の間隔が短くなり、1年のうちに4回以上、躁/軽躁状態とうつ状態を繰り返す「急速交代化」になることもあります。
うつ状態は本人にとってとてもつらく苦しい時期ですし、たった一度の躁/軽躁状態でも、それまで築いてきた大切なもの(家族、信頼、社会的地位、財産など)を失ってしまうリスクがあります。できるだけ早めに治療を開始し、再発を防ぐことが大切です。

双極性障害の薬物療法ではどんな点に注意が必要ですか?

通院や治療を続けることも大切

双極性障害の治療には、気分安定薬(リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン、ラモトリギン)のほかに、非定型抗精神病薬(クエチアピン、オランザピン、アリピプラゾール)などの薬が用いられます。これらの薬は症状を抑える効果があり、症状が治まった後も継続して薬を飲み続けることで再発防止効果が期待できます。ご自身で勝手に飲む量を変更したり、中止したり、また飲み忘れたりしないように注意しましょう。

薬の効果と副作用を知る

双極性障害の治療は長期にわたります。効果と副作用について正しい知識をもって、薬を安全に飲み続けましょう。双極性障害の症状が落ち着いていたとしても、良い状態を保つためにお薬を減らしてでも継続をする必要があることがあります。薬についてわからない事や不安・心配があれば、主治医や薬剤師に気軽に相談することが大切です。

双極性障害と付き合うための心構え

生活リズムを整える

双極性障害の再発を防ぐためには、服薬の継続とあわせて規則正しい生活を送ることが欠かせません。睡眠不足、なかでも徹夜は躁状態を引き起こす可能性がありますから避けた方が望ましいです。

再発のサインを知って見逃さない

再発する前にはサイン(予兆)があり、過去に躁/軽躁状態、うつ状態になったときに最初に現れた症状を振り返ってみると参考になります。サインに気づいたらできるだけ早めに主治医に相談することが大切です。また、そのような双極性障害のサインが出現した初めは本人の自覚症状が乏しいことが多いので、家族や周囲の人にも双極性障害の症状のサインについてあらかじめ伝えておき、サインが現れたらすぐに受診を促してくれるように協力をお願いしておきましょう。

双極性障害の再発を疑う症状の一例を記載をしました

サインは本人しかわからないもののほか、周囲が気づくものがあります。人によって異なりますが、次のようなサインがあります。

本人が気づくサイン

【躁】

●考えが次々にわいてくる

●幸福で爽快な気持ち

●何でもできる気がする

●寝る時間がもったいないと思う

●他人より優れていると思う

【うつ】

●何事も楽しくなくなる

●考えがまとまらない

●疲れが取れない

●不安感や恐怖感がある

●動くのがおっくうになる

周囲が気づくサイン

【躁】

●お金の使い方が荒くなる

●現実的でない発想をする

●じっとしていない

●些細なことで大笑いする

●おしゃべりになる

【うつ】

●仕事の能率が落ちる

●体調不良を訴える

●口数が少なくなる

●身だしなみがだらしなくなる

●食欲がなくなる

 

双極性障害・躁うつ病かも、あるいは治療中でお悩みの方はいらっしゃいませんか?お一人で抱え込まずにまずは心療内科やメンタルクリニックなどの医療機関迄お気軽にご相談くださいませ

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ひだまりこころクリニック

 

野村紀夫 監修

ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業

保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など

所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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