クリニックブログ
2017.03.202021.03.23
睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気?
睡眠時呼吸障害をご存知ですか?
睡眠時呼吸障害(SDB:Sleep Disordered Breathing)はその名の通り、寝ている時になんらかの呼吸障害を起こしている状態のことを指します。
基準としては、1時間あたりの無呼吸回数と低呼吸回数の和を無呼吸低呼吸指数(AHI:Apnea-hypopnea index)というものを計算した際にAHI>5となった場合には睡眠時呼吸障害と診断します。
この場合の臨床症状というのは、日中の過眠(眠気)、窒息感、中途覚醒、起床時の倦怠感、日中の疲労感、集中力の欠如があり、このうちの2つ以上が認められた場合が睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時無呼吸症候群は閉塞型と中枢型に大きく分かれますが、圧倒的に閉塞型の方が患者数は多いです。
それでは、閉塞型と中枢型について、説明してみます。
閉塞時睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS:Obstructive Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時呼吸障害の中でも上気道が閉塞してしまい、呼吸は一応できているものの換気が不十分な状態にある睡眠中の病的な呼吸があるものを指します。
なんとなくイメージとして寝ている時にイビキをかいている人がイメージとして浮かぶかと思いますが、その他にも頭痛や日中の眠気というものがみられることも多いです。
OSASは、閉塞性睡眠時無呼吸/低呼吸症候群(OSAHS:Obstructive Sleep Apnea/ Hypopnea Syndrome)、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA:Obstructive Sleep Apnea)と呼ばれることもあります。
中枢性睡眠時無呼吸症候群
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS:Central Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時無呼吸症候群のうち中枢神経系あるいは循環器系の機能障害により、間欠的あるいは周期的な様相を呈して、呼吸努力が減少あるいは消失することにより特徴づけられる睡眠中の病的呼吸がある場合のことを指します。具体的に原因となるのはうっ血性心不全や脳血管障害などが挙げられます。
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