クリニックブログ

2017.03.062020.05.18

花粉症について～花粉症は治るの？

花粉症はアレルギーの一種ですので、根治するためには減感作療法など特殊な治療が必要になるなど、非常に難しい面があります。

現在、治癒や長期寛解を期待できるエビデンスを持っているのは減感作療法と呼ばれるアレルギー免疫療法で、抗原を舌下や皮下に投与し、体を徐々に慣れさせることで、抗原に対する過敏性を和らげていく方法です。

そのため、すぐに効果が表れるわけではなく、数年単位の長期戦になります。また、アレルギーを起こす物質を体内に入れますので、場合によってはアナフィラキシーなどの重篤な副作用が出る可能性があります。

また、投与した抗原に対してしか効果を発揮しませんので、スギにもヒノキにも反応する方がスギ花粉のアレルギー免疫療法を行っても、ヒノキの花粉飛散時期には花粉症の症状に苦しむことになってしまいます。

とはいえ、減感作療法は70％以上の根治の可能性があるという点では、他の治療法とは一線を画しています。

この療法は以前は注射で行われていましたが、最近は舌下に投与して行う方法も行われています。しかしながら始まったばかりである点と、アナフィラキシーなどのリスクの観点からの医療体制面の理由で、まだまだ行っている医院は多くありません。

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それから、花粉症の治療とは、はどんなものがあるんですか？

花粉症の多くは根治療法ではなく、対処療法です。

まずは症状の原因となる花粉となるべく触れ合わないようにするための抗原除去が大切になります。それでも症状が出てきてしまうのであれば、抗アレルギー薬を中心とした薬物療法を行います。薬物療法では経口薬や点鼻薬が中心になりますが、症状が重い場合には注射も選択されます。

根治を目指す場合にはアレルギー免疫療法を行います。他には手術として、鼻の中の下甲介切除やレーザー焼射を行うなどの方法もありますが、侵襲が大きくて入院の可能性もあるので、重症例など限定・選択されるケースがあるにとどまっています。

心療内科ひだまりこころクリニックが花粉症や抑うつ気分について解説をしております

また、日中の倦怠感の為に、パフォーマンスも著しく落ちて普段おこさないようなミスを起こしたりなど、抑うつ気分やストレスも大きくなってしまいます。当院もうつ病の患者様で、花粉症をお持ちの方は、この時期になると不眠症や日中の倦怠感などの聴取は一層大切になります。

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