クリニックブログ
2015.10.112020.10.01
全般性不安障害の薬物療法以外の治療とは
全般性不安障害は考え方への見直しも有効
全般性不安障害とは
全般性不安障害(GAD)とは、日常のさまざまな事に対して、過剰に不安を感じてしまう疾患です。
この病気の症状は、不安や心配が強いという表現を持つため、病気の深刻さが伝わらず、ただの心配性だと勘違いされ見落としがちな疾患でもあります。本人も心配性は性格だからと、諦めている方も少なくないのが現状です。
全般性不安障害は生活への影響が大きいのが特徴
全般性不安障害とは、不安や心配が強いだけではなく、そのような心配の為に生活や社会生活に影響が起きてしまう点が特徴かと思います。不安が強いために、一日中ふさぎ込んでしまったり、何か新しい取り組みや外出をすることで「不安」なことが起きてしまうかもしれない、「不安」で疲れてしまうかもしれないと感じて、自宅に引きこもってしまう方も見えます。
また、天気や家の中の些細な出来事を、「何か不吉なことが起きるのでは?」といったように「不安の気持ち」に意味づけをすることも増えて、より不安や緊張が強くなってしまっていることもあるのです。
不安や心配でつらい思いをしていたり、生活に支障をきたしているのであれば全般性不安障害かもしれません。心療内科や精神科にて受診・ご相談されることもお勧めいたします。
全般性不安障害は医療機関で相談しよう
全般性不安障害は放っておいたり我慢しすぎてしまうと、生活への影響がどんどん大きくなってしまう病気です。
正常範囲内の心配性であれば、病院を受診する必要はないかもしれませんが、生活への影響が出ていたり、不安という感情が拭えずつらい方は、全般性不安障害の可能性が高いので、適切な治療を受けるためにも心療内科・メンタルクリニック・精神科などの医療機関に相談をしてみましょう。
全般性不安障害の治療は薬物治療以外にも認知面への取り組みや精神療法などもあります
病院で全般性不安障害と診断された場合の治療法については、「薬物療法」と、社会適応能力への働きかけや認知面の見直しなどの「精神療法」の2つに大別されます。
通常、急性期は不安や心配の程度が強いため、薬物療法から開始しながら、不安や心配の程度の緩和をまず図ることも多いですが、全般性不安障害は神経質や心配性といったなりやすい性格も影響しているとも言われておりますので、外来通院を通して考え方のクセを治してみたり、「大きくなりすぎてしまう不安感情や心配」に対するセルフコントロールを行う事も有効です。
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