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2018.03.092020.10.02

強迫性障害(OCD)、どのような病気で治療法があるの?

強迫性障害は珍しい病気ではありません

強迫性障害パニック障害社交不安障害などと同じく、以前は不安障害に分類されていた病気です。現在は強迫性障害は不安障害から独立した分類とされております。

この疾患に悩んでいる患者さんは、しつこく浮かぶ無茶で理屈に合わないイメージや衝動(強迫観念)に、頭の中や行動が支配されてしまいます(強迫行動)。

これは自分自身の意志や思考と違うことも多く、頑張って振り払おうとしても、不合理な行為を繰り返し行ってしまうのです。

強迫神経症とも呼ばれ、同じ行為の繰り返しからなる「強迫行為」と、同じ思考を繰り返してしまう「強迫観念」の2つからなります。

疫学的には50100人に1人が強迫性障害になると考えられています。これは日本の総人口に当てはめると130万人弱になる計算になり、決して少ない数字ではありません。

また、うつ病不安障害と同じく、比較的若年の方にも多く発症するために、決して我慢しすぎてしまったり、見過ごされてはいけない疾患です。

 強迫性障害の治療ならひだまりこころクリニックへ

強迫性障害の治療について

強迫性障害(OCD治療の中心としては、薬物療法と精神療法・心理療法が行われます。

強迫性障害の薬物療法について

薬物療法の場合は抗うつ薬の一種であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)がよく使われます。この薬は効果が発現するまでに早くて数週間、患者さんによっては数ケ月ほど時間が必要です。

患者さんの中では、薬の効果を待てないケースから不安を抱いてしまう方もいらっしゃいますが、疑問や不安がありましたたら、是非、医師に相談下さい。

強迫性障害の心理療法・精神療法について

精神療法・心理療法では、「曝露反応妨害法」と呼ばれる認知行動療法が有効です。これは、考え方のクセを修正し、行動を変えることで、強迫行為の悪循環を断ち切ろうとする治療法です。

具体的には、患者さんに意図的に恐怖や不安が起こる状況に直面して頂き、さらに強迫行為を行わないように指示することで、不安が自然に消失するまでそこにとどまらせます。これを繰り返し、不安感、不快感、恐怖感を長時間放置することで慣れが生じ、その状況を徐々に苦しまないようになります。そして、最終的には日常生活に戻れるようになります

強迫性障害について説明をしております

強迫性障害の治療に関する「よくある質問」について

質問①.SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)とはどんなお薬ですか?

⇒SSRIはSelective Serotonin Reuptake Inhibitorsの略で、神経伝達物資であるセロトニンのトランスポーターに結合することで、セロトニンの再取り込みを阻害して、シナプス間隙のセロトニンの量を増やして抗うつ作用を示す薬剤です。「Selective」とついているように、他の神経伝達物質のものよりもセロトニンのトランスポーターに特に強く働くといった点が特徴となります。

簡単に言いますと、神経で働くセロトニンの量が減っている状態に変化を起こし、セロトニンを増やす事で不安な気分や抑うつ気分を改善する薬剤なのです。

セロトニンは人間の気分の中でも不安や焦燥感に関わりがあると考えられており、強迫性障害(OCD)の患者さんの場合はこのセロトニンの働きが低下していると考えられていますので、SSRIが治療に向いていると考えられています。

強迫性障害について心療内科のひだまりこころクリニックが解説

質問②.家族はどのようなことに心掛けたら良いでしょうか?

⇒適切な対応をするためにも、ご家族の方はまずこの病気を理解することが大切です

そして、患者さんが強迫性障害の治療にあせらずとり組めるような環境づくりを工夫してあげてください。治療は時間がかかり、根気も必要です。「一日でも早くよくなって」というような励ましは慎重にしたほうが良いでしょう。

だからといって、あからさまな諦めは改善を遅らせることにも繋がるため、「時間はかかるけど、治療すれば、少しずつ改善していく病気だと聞いたので、あせらず一歩一歩取り組んでいこうね」というような声をかけて、支えてあげてください。

強迫性障害の症状でお悩みの方は心療内科ひだまりこころクリニック迄ご相談くださいませ

治療上の注意点として最も重要なことは、患者さんの強迫行為に手を貸しすぎないようにすることです。強迫行為の怖さは徐々にエスカレートしていくことなのです。

患者さん一人で取り組む強迫行為が限界に達したとき、家族が強迫行為を手伝わなければそこで歯止めがかかるところを、家族がよかれと思って手伝うことが裏目に出て、強迫行為がさらにエスカレートしていき、そのうちに家族中を巻き込んだ複雑な強迫症状が形成されてしまう場合があるのです。ただし、強迫行為の手伝いを頼まれたときの断り方には最大限の慎重さを要しますので、ぜひ医師にご相談ください。

下記に注意点について簡単にまとめましたので、ご参考になさってください。

・強迫行為を手伝うことはしない

・感情に飲み込まれず、冷静な態度でいる。

・批判・非難・無視することはせず、落ち着いた態度で耳を傾ける

・優しく温かい態度は崩さないが、しっかりとした線引きして甘やかさない。

・症状の変化を細かく指摘はしないが、改善した点を認めてあげる。

強迫性障害でお困りの方は心療内科ひだまりこころクリニックまでご相談ください

質問③. 強迫性障害は治りますか?

⇒強迫性障害はただ、薬を服用したり精神療法を始めたからといってすぐに治るものではありません。

その症状は増悪と軽減を繰り返しつつ、慢性に経過していきます。そして、半数から2/3の患者さんで改善することが報告されています。

ただ一時的に改善したとしても再発してしまうケースもあるので、治療に関しては自己判断せずにしっかりと薬を服用するなど、医師の指示に従ってください。時間はかかってしまうかもしれませんが、治療途中で気になることが出てきましたら、遠慮なくお問い合わせください。

心療内科ひだまりこころクリニックならうつ病治療もお任せください

強迫性障害の原因は何ですか?

強迫性障害の原因も、他の精神疾患同様、よくは分かっていません。元々は、几帳面・完全主義などの性格が不安を募らせることで発症するこころの病気と考えられていました。

現在はではそういった性格面もありつつ、脳の神経回路の誤作動や神経伝達物質の機能低下・生まれつきの体質・生育環境・社会環境・ストレス・生活習慣・他の精神疾患の病気との併存…のような様々な要因が絡みあって発症する病気とであると考えられています。

心療内科で強迫性障害の診断と治療ならひだまりこころクリニックへ

強迫性障害(OCD)患者さんの事例について教えてください。

強迫性障害でどのような症状が現れるかは、患者さんによって様々です。いくつかの事例をご紹介しますが、参考程度と考えていただければと思います。

汚染に対する恐怖

トイレのような汚れている可能性が高い場所は勿論の事、道路・駅といったごく普通の場所や、ドアノブ・手すり・椅子などの手を触れるものに対して、触れると潜んでいる「菌」に汚染されてしまうのではないかと考え、恐怖に悩まされるケースです。

外出先では、トイレを使うことも出来ず、エスカレーターや電車内でも手すりやつり革につかまることが出来ないので、足で踏ん張り続けます。

帰宅後には洗面所に直行し念入りに手を洗い続けてしまいます。

安全確認に関する恐怖

どこかへ外出しようと家を出る際に、ドアの戸締りやガスの火をちゃんと消したかなどの不安が生じて、何度も家に戻って戸締りや火の元を確認してしまって、なかなか出かけることが出来なくなってしまいます。

これは自分の行為が完璧だったかどうかに疑念が生じてしまい、何度も確かめないと気が済まなくなるということも影響してきます。

加害者になる不安

例えば、自動車の運転中に「誰かを轢いてしまったかとしれない」という考えが頭の中に湧き上がることです。

ぶつかった衝撃も感じてもいないのに、Uターンして車からら降りて、人を轢いてしまったかどうか何度も確認しないと気が済まない行動をする患者さんもいらっしゃいます。

数字や不吉な言葉への拘り

不吉な意味を想像してしまう数字や漢字を見聞きすると縁起が悪いと考えてしまうケースです。

例えば、「4」とか「9」のように不吉を連想される数字におびえ、そこから逃げ出す行動に出たりもします。

逃げ出す行動というのは、「4」が嫌いな場合に列に並んでいる順番が4番目になってしまったら、その恐怖感を打ち消そうと、わざと列を離れる事です。

 

ここに載せたのは冒頭にも申しましたが、ほんの一例です。

このほかの事でも少しでも気になるようなことがありましたら、些細な事でも構いませんので、是非ご相談下さい。

心療内科・精神科・メンタルクリニックのひだまりこころクリニックはお薬に頼りすぎない医療を目指しております。

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  • 野村紀夫 監修
  • ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
  • 保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
  • 所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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