クリニックブログ
2020.02.262022.05.24
つらい症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す自律神経失調症とは?
内科などにかかって検査をしても身体的な異常は見つからないのに、微熱やほてり、便秘や下痢、イライラや不安・抑うつなどの症状でお困りではありませんか?
もしかしたらそれは自律神経失調症かもしれません。
自律神経失調症の方には「確かに調子が悪い時があるけど、何か調子がいい日もあって。ついつい医療機関への受診をためらってしまう」といったお考えをお持ちの方も多いようです。この記事では、自律神経失調症の症状や原因、更には女性との自律神経失調症との関係について解説をしております。
自律神経失調症とは何でしょうか?
私たちが意識をもって動かせる手足などの機能以外に、肺・心臓、胃腸、皮膚やそのほかの骨・筋肉は、寝ている間もしっかりと私たちの生理面を整えるために働いてくれているのです。この調節の役割を担っているのが自律神経です。
自律神経失調症とは主に、私たちの生理面を整えるために働いている自律神経の働きのバランスが崩れてしまい、私たちの生活にとって困ってしまう症状を呈してしまう疾患なのです。
自律神経の働きとは何でしょうか?
自律神経とは、私たちの身体中のあちこちにめぐっている神経で交感神経と副交感神経があります。私たちが生きていくために欠かせない存在であり、脈や呼吸・体温や消化・睡眠などありとあらゆる生理面の調整を行っております。また、緊張やリラックスなど環境に応じて交感神経と副交感神経の働きの強さを調整して、私たちは順応をしているのです。
自律神経失調症の症状とは
自律神経失調症では交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、交感神経が働きすぎたり、副交感神経が働きすぎたりして体中に様々な症状が出ます。
- 頭…頭痛、ふらつく感じ、頭重感
- 目…眼精疲労、目の渇き、目の奥の重たさ
- 耳…耳閉感、耳鳴り、めまい
- 口…口渇、口臭など
- のど…のどのつまり、食べ物を飲みこみづらい、咳など
- 心臓…胸痛、チクチクする感じ、動悸
- 肺…息切れ、呼吸困難感
- 胃…食欲不振、胃痛、胃もたれ、吐気・嘔吐など
- 腸…腹部膨満感、腹痛、便秘・下痢、腹鳴など
- 膀胱…違和感、残尿感、頻尿など
- 手足…ほてり、震え、しびれ、痛みなど
- 皮膚…かゆみ、痛み、感覚違和感、ほてりなど
- 筋肉・関節…筋肉痛・関節痛、違和感
- 全身…倦怠感、ほてり、微熱、易疲労感など
- 精神…抑うつ、不安感、イライラ、集中できない、涙がふとした瞬間に出る、不眠など
自律神経失調症の原因とは
自律神経の乱れに関しての原因は以下の4つが挙げられます。
- 自律神経が乱れている
- ストレスが多い
- 性格や気質(完璧主義だったり、細かいことが気になる等)
- 生活のリズムの乱れ(夜更かし・食生活等)
自律神経の乱れと女性ホルモンとの関係とは
原因の一つとしてある、自律神経が乱れに関しては特に女性の自律神経失調症と関連することが多いと言われています。女性のホルモンは自律神経の働きも調整しているために、女性ホルモンが変化することにより自律神経も変化の影響を受けてしまうのです。
自律神経の乱れを整えるための簡単なセルフケアをご紹介いたします
あくまでもご自身で行えるセルフケアですので、つらい症状でお困りの方は我慢しすぎず、クリニック迄ご相談くださいませ。
セルフケアとして、以下があります。
・自分の月経周期を知る
自分の月経周期や、ご自身の体調が悪くなるパターンをひと月ごとに記録して把握していきます。そうすれば、「そろそろ体調が悪くなりやすい時期だから、無理はしないようにしよう」と前もって判断したりすることができます。
・食事
規則正しい食事やバランスの取れた食事は疲労の回復を早くしたり、身体の生理面を整えるのに役立ちます。サプリメントに頼りすぎずに、バランスの取れた食事を心がけてみることも大切です。
・睡眠
睡眠のリズムを整えるコツとしては、日内リズムの修正が大切です。朝起きて、日中太陽の光を浴びることで、体内時計を修正することが可能となり、夜睡眠をより促しやすく、体力の回復の面でも重要です。
自律神経失調症にかかってしまった時に、なぜ病院受診を勧めるのか
女性ホルモンは、生理周期や妊娠・出産、更年期等、大きくバランスが変わってきます。そのため、自律神経失調症の症状も女性ホルモンの影響により、症状が出やすい時期や比較的落ち着いてる時期が出てしまうのです。「この前まで調子が悪かったけど、最近は調子がいい」といった症状の変化の為に、病院への受診が遅くなってしまったり、受診をためらってしまう事も起きてしまうのです。
また、いくら検査で異常がなくても、自律神経失調症が長引いてしまうと、うつ病やパニック障害などの精神疾患を併発してしまう事もあるからです。もし症状でお困りの方は一度心療内科などの医療機関へ相談されることをおすすめいたします。
まとめ
自律神経失調症は検査などでははっきりと異常が見つからないのに、辛い症状が繰り返し出てきてしまい、継続するとうつ病や不安障害(パニック障害等)の精神疾患も併発してしまいます。
また、特に女性のホルモンの変動の影響を自律神経が受けやすいために、女性の自律神経失調症では症状の変動がしやすく、“症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す”ために、医療機関へ相談しづらいといった想いを持ってしまう事があるために、要注意なのです。
- うつ病
- お知らせ
- お薬
- クリニック日記
- その他
- パーソナリティー障害
- パニック障害
- ペットロス
- メディア情報
- 不安障害・不安症
- 不眠症・睡眠障害
- 五月病
- 依存症
- 全般性不安障害
- 双極性障害・躁うつ病
- 広場恐怖症
- 強迫性障害
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 愛西市から通える心療内科
- 抗うつ薬中断症候群
- 新型コロナ感染症
- 月経前不快気分障害(PMDD)
- 津島市から通える心療内科
- 清須市から通える心療内科
- 生活リズム
- 発達障害・ADHD
- 社交不安障害
- 稲沢市から通える心療内科
- 統合失調症
- 考え方や認知面など
- 自律神経失調症
- 認知症
- 適応障害
-
2024年
-
2022年
-
2021年
-
2020年
-
2019年
-
2018年
-
2017年
-
2016年
-
2015年
一人で悩まずに、まずは一度ご相談ください
たくさんの方が、同じ様な症状で来院されています。
ご紹介している症状以外でも、「こんなことで受診していいのかな...」
と迷ったらまずは一度お電話ください。
※担当医師によっては上記診療時間内であってもご予約がお受けできない場合がございます。ご予約時間についてはスタッフにお尋ねくださいませ。
何卒ご理解のほど頂きまして今後ともよろしくお願いいたします。
ボタンをタップで電話がつながります
電話受付時間9:00~18:00
- ※ひだまりこころクリニック診療時間内で受付いたします。
- ※繋がりにくい場合は時間を空けて再度お電話ください
オミクロン株対応
ファイザーXBB接種Web予約
- 当日でも予約可能!
- 接種券と身分証明書をお持ちください。
- 名古屋市外の方はワクチンナビより住所地外接種届けをお願い致します。
名駅エスカ会場は予約枠を拡大しました。
当日でも接種可能になりました!
金曜・土曜 9時〜21時