クリニックブログ
2018.02.202022.05.24
パニック障害の原因はなんですか?
パニック障害の原因について
パニック障害の原因は、今のところまだはっきりしていないところもあります。しかし、これまでの研究から、パニック障害は気持ちのもち方でなく、脳内の不安に関する神経系の機能異常に関連していることがわかっています。
これは、パニック障害の患者さんでは、脳の3つの部分に通常とは違った変化が起こっていることが指摘されているためです。脳の各部位のそれぞれがもつ機能に応じて、パニック発作や予期不安、広場恐怖などの症状があらわれていると考えられています。
これらの部位はお互いに関連しあってネットワークを作っています。
(1)大脳
思考や意思などの高度な精神活動にかかわる場所です。パニック障害ではこの部位のセロトニンの分泌異常により、回避行動などが生じると考えられています。
(2)大脳辺緑系
本能的な不安や興奮が生まれる場所で、ここで分泌されるセロトニンという物質がその調整を行っています。パニック障害ではこの部位のセロトニンの分泌異常により、漠然とした強い不安が続くのではないかと考えられています。
(3)青斑核・視床下部
青斑核は脳内で警報装置のような役割をしていて危険があるとシグナルを出し、このサインを視床下部がキャッチし血管や心臓、汗腺に反応を起こします。パニック障害ではこの部位の誤作動により、危険がないのにもかかわらず、パニック発作が起こってしまうのではないかと考えられています。
パニック障害患者さまの「ご家族の方へ」
パニック障害は今まで健康で普通に生活していた患者さんに、突然、何のきっかけもなく動悸、息切れ、呼吸困難、めまい、吐き気などのパニック発作が起こり、これが何回も繰り返される病気です。
発作が過ぎるまで「とても苦痛な症状」である
発作そのものは10分以内にピークになり、30分から長くても1時間以内でおさまります。からだの病気を疑って病院で検査を受けても「異常なし」と言われ、なぜ、こんな発作がつづくのかわからずに不安が常につきまとうようになります。
パニック発作がまた起きるのではないかと「予期不安が強くなってしまう」
パニック障害はパニック発作に加え、「発作がまた起きるのではないか…」と発作の再発を恐れ、いつも強い心配や不安、発作へのこだわりがつづくという特徴があります。
この心配や不安を予期不安(よきふあん)といいますが、患者さんを苦しめて、日常生活に大きな支障をきたします。病院でパニック障害と診断するときには、この予期不安があるかどうかが重要な要素になります。
「予期不安」と本人は最初気が付かないことも
予期不安は自覚しにくい場合もありますが、いつも一緒にいるご家族なら毎日の生活の様子の変化に気づけるのではないでしょうか。以前よりも神経質になっていたり、なんとなく落ち着かない様子であったり、心配がつづいているようであれば、「最近、何かあった?」と尋ねてみてください。
パニック障害は医療機関での治療も大切
パニック障害は脳の働きが一時的に乱れることで起こる病気と考えられています。気のもち方や根性で治すことはできません。医学的な治療が必要ですので、病院へ受診することを勧めてください。治療しないと、発作に対する不安から外出できなくなるなど徐々に日常生活が困難になっていきます。
本人は不安が強いために、「一人」では外出ができなくなってしまっていることも
発作に対する不安が強いため、混雑していたり、長く待たなくてはならない病院へ行くことを拒否するかもしれません。受診を促すひとつの方法として、病院には医師がいるので、もし発作を起こしても安心だからと説明も本人の受診へ向けた一歩につながるかもしれません。
また、人ごみや乗り物を避けている場合は、歩いて行ける近所の病院を提案するのもよいでしょう。いざというとき助けてくれる人が一緒にいてくれるのは、患者さんにとって心強いことです。そして、「この道は空いていて歩きやすいから」などと、具体的な道順や移動方法などを話し、患者さんが不安を感じることがない方法を一緒に考えるのもよいことです。
あま市のひだまりこころクリニックは稲沢市・津島市・清須市からも通いやすい心療内科・メンタルクリニック・精神科です
パニック障害に関する治療として、お薬治療だけではなく、漢方治療も行っておりますので、お気軽にご相談くださいませ
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