
社会復帰後の再発予防期
クリニックブログ
2016.12.21
社会復帰後の再発予防期
再発を予防するためにまず大事なことは、薬物療法の継続です。抗うつ薬を長期的に服用すると、副作用の心配や職場で1人前に扱ってもらえないなどの不安から、抵抗がある人も多いでしょう。
そこで、長期的な服薬がどの程度の再発予防効果を及ぼすかを説明していきたいと思います。
うつ病の寛解(※)後に抗うつ薬を飲み続けたグループと飲まないグループの再発率を比較した研究があります。どの種類の抗うつ薬でも飲まないグループの方が2~3倍再発率が高いということが分かっています。
実際にアメリカやイギリスの治療ガイドラインでは寛解後少なくとも6か月は抗うつ薬を減量しないで継続的に服用することが勧められています。
しかし、実際にはどの程度の期間服用を続けるべきか、具体的な数字はわかっていないのが現状です。
そのため、主治医と十分に相談しながら長期服用のメリットとデメリットを天秤にかけ、継続を考えていくのが最善の方法でしょう。
そして、もうひとつ。服薬に関する不安はあることと思います。しかし、服薬を勝手に中断することだけはしないでください。突然中止をすると大きな副作用が出る場合があります。服薬に関する不安はぜひ主治医に相談してください。少しずつ薬を減らし安全な形で社会復帰していきましょう。
※寛解=病気になる前の機能を取り戻した状態。再び症状をぶり返さないように注意が必要。
引用文献:現役精神科産業医が教える「うつ」からの職場復帰のポイント
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