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2022.11.262022.12.26

パニック症あるいはパニック障害~診断基準・診断的特徴・有病率~

パニック症あるいはパニック障害~診断基準・診断的特徴・有病率~

一般人に知名度の高い精神疾患のひとつに、パニック症/パニック障害があります。 たとえ知っていても、パニック発作を何回も経験すると非常に強い恐怖を感じるものです。その結果、対人関係や仕事など日常生活に大きな支障がもたらされることになります。

DSM5におけるパニック症/パニック障害の診断基準や診断的特徴、有病率について、この記事では詳細に説明します。

パニック症/パニック障害の診断基準

パニック症の診断基準は以下の通りです。

A 予想できないタイミングでパニック発作が何度も起きる

パニック発作:身体的には問題ないにもかかわらず、いきなり強い恐怖感や気持ち悪さが起きて、その後数分以内にピークに達して20分以内には治まる発作。パニック発作では、以下の身体的症状や認知的症状のうち4つ以上が起こる
※3つ以下の症状の場合は症状限定性の発作と呼ばれるが、パニック症と診断されるには4つ以上の症状のあるパニック発作が2回以上起きていなければならない

  • (1)動悸
    (2)発汗
    (3)体が震える
    (4)息苦しい
    (5)窒息感
    (6)胸の痛み、胸の不快感
    (7)吐き気、お腹の不快感
    (8)めまい、気が遠くなる感じ
    (9)寒気あるいは熱っぽい感じ
    (10)しびれやうずくといった異常感覚
    (11)現実感消失あるいは離人感(自分自身のことなのに現実感がない。どこか離れた場所で起きたことのように感じられる)
    (12)発狂してしまい、自分をコントロールできなくなるのではないかという恐怖
    (13)「このままだと死んでしまう」という恐怖

B 繰り返されるパニック発作のうち少なくとも1つについては、以下のどちらかの項目あるいは両方の項目が1ヶ月以上続いている

(1)今後もパニック発作が起きることや、パニック発作が起きた結果どうなるかについて心配し続ける
(例)今度発作が起きたら、心臓が止まってしまうのではないか(身体的懸念)
また発作が起きたら、本当に気が狂ってしまうかもしれない(精神機能に関する懸念)

他の人から「異常な人だ」と思われるのではないか(社会的な懸念)

(2)パニック発作が原因で不適応的な行動を取るようになった

 ※電車や飛行機を利用しないといった広場恐怖症のような回避行動も含まれる

(例)パニック発作が起きてもすぐに助けてもらえるようにするため、絶対に1人では外出しない

C その障害は、医薬品や薬物などの生理学的的作用や、心肺疾患をはじめとする他の医学的疾患によって生じたものではない

D その障害は他の精神疾患では上手く説明できない

(例)社交不安症、限局性恐怖症、強迫症、心的外傷後ストレス障害、分離不安症など

パニック障害の頻度や症状について解説を行っています

パニック症の診断的特徴

パニック症とは、予想できないタイミングでパニック発作が何回も起こるという精神疾患です。ポイントは、パニック発作が①予想できないタイミングに②何回も起こる点です。

パニック発作は予想できないタイミングで起こる

リラックスしているときや寝ているとき、不安なときなど様々ですが、パニック発作は突然起こります。パニック発作が生じる状況が限定される場合、他の精神疾患と診断されます。例えば、誰かと食事をするときに発作が生じるならば、それは社交不安障害です。不安があまりに強すぎるためにパニック発作が生じていると判断されます。同様に、以下のときにパニック発作が生じる場合も他の精神疾患と診断されます。

  • ・特定の恐怖対象を見たとき→限局性恐怖症
  • ・強迫観念に反応して生じた→強迫症
  • ・トラウマとなる出来事を思い出させるものを見たとき→心的外傷後ストレス障害
  • ・愛着対象(親のように自分と強い絆のある存在)からの分離→愛着障害

なお、患者さんによっては予期されないパニック発作と予期されるパニック発作の両方が起こることもあります。予期されるパニック発作もあっても、予期されないパニック発作が繰り返されているならばパニック症の診断は除外されません。

パニック発作は何回も起こる

パニック発作自体は珍しいものではなく、1年間で成人の約10%が経験します。 パニック症と診断されるには、少なくとも2回以上パニック発作が起きていなければなりません。

同じ患者さんでもパニック発作の頻度には大きな変動が見られます。週に1回の中程度の頻度で発作が数ヶ月起きた後、数週間全く発作が起きなかったけれども、その後数年に渡って1ヶ月に2回程度のあまり頻回ではない発作が続くこともあります。これら全てのパニック発作で全く同じ症状が出るわけではありません。その時々の発作の症状の内容や数が違うことはよくあることです。

有病率

パニック症の有病率は2~3%ですが、男女で違いが見られます。女性の罹患率は男性の罹患率より2倍高いです。思春期から青年期になるにつれて有病率は高まり、成人期にピークに達します。そのため、特に20~30代の女性がパニック症を患いやすいと言われています。

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