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2022.08.262022.12.26

自閉スペクトラム症について

自閉スペクトラム症

研究が進むにつれて疾患の診断基準が変わることが往々にあります。そのため、一度はしっかり学んだ疾患であっても、情報が変わっていないか確認することは大事なことです。少し前に改訂されたDSM-5では、自閉症は名前が「自閉スペクトラム症」とされ、その診断基準も変更されました。
この記事では自閉症改め、自閉スペクトラム症を説明します。

自閉スペクトラム症とは

DSM-5に改定されるにあたり、自閉症は「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」という名前に変わりました。以前は自閉症の中でも知的発達の遅れを伴わない場合を高機能自閉症、さらに知的発達の遅れと言語の遅れの両方を伴わない場合をアスペルガー症候群と呼んで区別していました。DSM5では高機能自閉症もアスペルガー症候群もまとめて自閉スペクトラム症と呼びます。知的発達の遅れがある場合は「知能の障害を伴う」、ない場合は「知能の障害を伴わない」といった形で記録されるようになりました。同様に言語の遅れがある場合は「言語の障害を伴う」、ない場合は「言語の障害を伴わない」といった形で診断名と共に記録されます。また、広汎性発達障害やカナー型自閉症などの自閉症を指す他の疾患も、DSM-5では自閉スペクトラム症に統合されています。

また、自閉スペクトラム症の診断基準も変わりました。以前は以下の3つが診断基準とされていました。

①社会性の障害(相手の気持ちや場の空気、暗黙裡の社会ルールなどを理解できない)
②コミュニケーションの障害(言葉を文字通りにしか理解できず冗談が通じない、ノンバーバル・コミュニケーションを理解できないなど)
③常同的で反復的な行動(常に同じ行動を繰り返す。机をたたき続けるように単調なものから、常に同じルートを通って病院に行くことなど内容は様々)、限定された興味・関心

DSM-5では、以下の2つが診断基準に改定されました。

(1)社会的コミュニケーションにおける持続的な欠陥
(2)常同的で反復的な行動、限定された興味・関心
以前の①と②が(1)社会的コミュニケーションにおける持続的な欠陥にまとめられ、③はそのまま(2)常同的で反復的な行動、限定された興味・関心に引き継がれているようです。

自閉スペクトラム症の症状の具体例

自閉スペクトラム症の「スペクトラム」とは、光や音などを分解して、その波長の順番に並べたものということから、転じて「連続している」ことを意味する言葉です。コミュニケーションや興味などが症状の特徴といってもその内容は様々であり、簡単には説明できません。あくまでも一例であり、全ての方に当てはまるわけではありませんが、自閉スペクトラム症をイメージするため症状例を見ていきましょう。

(1)社会的コミュニケーションにおける持続的な欠陥の症状例

・視線が合わない
・ある物を一緒に見たとき、通常なら「ねっ。面白いでしょ。」と共感場面になるが、そういった同じ気持ちや興味を持つことができない
・表情やジェスチャー、言葉の抑揚などに乏しい
・そもそも他者に対してほとんど興味を抱けない
・その場面に合った行動をしたり、場の空気を読んだりすることが非常に苦手

(2)常同的で反復的な行動、限定された興味・関心の症状例

・変わった話し方をする(論文のような難しい話し方をする、やたら細かすぎて話の内容が分かりにくいなど)
・オウム返しのように相手の言葉を言い返す
・毎日同じルートで通ったり、同じ食べ物を食べたりする。それができないとなると、パニックに陥ることもある
・好きだからといって、何時間にも渡って電車の時刻表を書き出す
・注射の痛みや寒さなどが全く気にならない
・特定の音に対してとても苦痛に感じる
・聴覚過敏(一般の人が気にならない程度の音量がとてもうるさく感じられる)

自閉スペクトラム症を抱えた社会人の悩み

知能や言語の障害を伴わない場合、「目線があまり合わないし、四角四面な性格の変わった子どもだな…」と思われ、自閉スペクトラム症であることに自分も周囲も気づかなかったということは少なくありません。ソーシャル・スキル・トレーニング(上手に頼みごとをする、お互いに楽しく会話するなど、他者とかかわるためのスキルの訓練)のように、「こういった場合はこうするとトラブルになりにくい」と本人なりの対処で日常生活を乗り切ってきたということもあります。特に興味があることには集中力を発揮するため、学業で非常に高い能力を示す自閉スペクトラム症の方もいます。そのため、子どもと異なりサポートがあまり受けられない大人になってから生きづらさで悩む方が少なくありません。

例えば、「簡単なものでいいから、〇〇についてちょっと調べてくれる」と言われても、どこまで調べればよいかが自閉スペクトラム症の方には分かりません。その結果、何時間も調べてしまい、「いつになったら終わるんだ!」と怒られることもあります。さらに、その報告が細かすぎて「仕事ができない奴だな!」と叱責を受けることも少なくはないでしょう。自閉スペクトラム症の方は定型発達(いわゆる「普通」の発達)してきた方と比べて独特とも言える特徴はありますが、ストレスに対して鈍感というではありません。また、トラブルを起こさないように自分なりの対処を常に行っている点からすると、絶えず努力し続けていて疲れているとも言えるでしょう。そんななかでトラブルが重なった結果、抑うつや不安状態に陥る自閉スペクトラム症の患者さんが多いようです。

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